2010年1月に時計の針を戻します。
あれは80年代でしたね。米国が不況に落ち込みダウ平均が暴落に見舞われた時代、経済だけでなく音楽やファッションも混乱と試行錯誤を極めクレージーな展開を迎えておりました。例えば音楽では、AerosmithがHipHopグループとして名高いRunDMCとともに「Walk this way」をヒットさせ、多くのロックファンが同曲を通じてにHipHopに触れたり、Madonnaが登場し新たな時代のポップスターとしての地位を確立し、Michael Jacksonがご存じ「Thriller」でミュージック・ビデオの世界を文字通り変えてみたり。
そしてファッションではMadonnaが広めたへそ出しルックに、映画「Flashdance」で火が点いたレッグウォーマー、Eddie Murphyの映画で確認できる強烈肩パッドなどなど・・・一番は、やっぱりこれマレット・カットでしょう。米国ティーン・アイドルのトップに君臨するMiley Cyrusのお父様で一発屋シンガー、Billy Ray Cyrusに代表されるような後ろ髪を長く伸ばしたマレット・ス
タイルですな。これは、もう何が何でもダメですよね。カムバックしないであろう代表格の失笑モノ・オサレです。ところが、ですよ。中島みゆきが時代で歌ったように「まわる まわる 時代はまわる」もので、一部を短く一部を長く伸ばす変形マレット、あるいはモヒカン・ルックが昨年頃から台東してきたのですよ。
↓Billyのこの後ろ髪を揺らしお尻を振って踊る姿に、米国女性は熱狂したそうですな。
しかしマレット・ミレニアム・バージョンを形成するのは、男性ではありません。21世紀型は、女性が男性に変わり、騎手を担います。代表格は何と言っても、時代の寵児でゴシップ誌の常連かつトレンド・セッターの歌姫Rihanna。彼女の独創的なショートカットはライトスキンとメリハリあるデコルテ・ライン、そして太陽の光を吸いこんだかのように黄味がかったエメラルド・グリーンの瞳を武器に時代の先端を切り開いてます。この髪型、彼女以外はなかなかできないでしょ。日本人がやったら、爆笑さらし者間違いないですな。
↓ゴシップ・サイトでも「Mop-top」と揶揄されたヘアスタイル。最近はLAドジャーズのMatt Kempと交際中で、公私ともに絶好調ならではの髪型です。
極め付けは、Hip‐HopレーベルBad Boyの歌姫であるCassie。フィリピン人の父親とアフリカ系+プエルトリコ系の母親とのミックスならではの、愛らしいガーリーな風貌を誇るように、モデルでもありスタイリッシュな彼女ですが、最近何と自慢の黒髪をバッサリ切るどころか、そり上げてしまったのですよ!!もちろん全部剃ってかつてのDemi Mooreみたいに丸坊主になったわけではなりませんよ。むしろ丸坊主なんて、他にもいますから大して話題にはなりません。というわけでニューアルバムのリリースを待ちかねてる彼女、何とトップを残してざっくり剃りあげたんですね。斬新というかニューウェーブというか・・・。何だか見ていて痛々しい気がするのは、私だけでしょうか。
↓Cassie。スウィートなルックスとは裏腹に、大胆なヘアスタイルです。
追記 ; この人もマレットあるいはモヒカン戦線に参入しました!Kanye Westのミューズ、Amber Rose。ミュージック・ビデオに花を添えるVideo VixenからKanyeのガールフレンドの座を射止め、COACD TOP 25 FACES OF 2009にも選出され、Vibe誌の2010年ファッションの顔にも抜擢され、Boadicea The Victoriousのイメージガールにまでなってしまいました。
飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女、母親が西アフリカはセネガル沖にあるCape Verde出身、父親がイタリア系という何ともエキゾチックな混血であるだけに、その容貌は妖艶さをたたえ、見るものを圧倒させます。まぁ、髪型だけで度肝を抜かれちゃいますけどね・・・。彼女のASSet(価値)の源泉は、アフロ系アメリカ人が女性の身体に最も重点を置く、あのお尻でしょう。
↓新型モヒカンを披露したAmber。こんな必殺髪型技を実行したなら、今年も彼女の躍進は続きそう??
Comments
Midnight Sale in ダウンタウン Next Post:
NYの夜遊び最新事情、ナイトシーンからブランチへ