オバマ一般教書演説で、最も使用されたキーワードは?

by • January 29, 2010 • NY TipsComments (0)2166

オバマ米大統領の記念すべき第1回一般教書演説で、最も使用されたキーワードは何だったんでしょう??

28日付けのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、オバマ氏が最重要項目と掲げる「職(job)」が29回と特に目立ったと報じてましたね。

しかし、英ガーディアン紙が「ワードル・ネット」を用いた集計 では、興味深い結果となってます!!! オバマ氏の米大統領選では、「Yes we can」のキーワードで知られるとおり、「私(I)」より「あなた(You)」を多用することで知られてました。

しかし

今回最も使用されたキーワードこそ、この「私(I)」で実に76回に及んでるんです! 反対にWSJ紙で指摘された「職(job)」は23回に過ぎません。次いで多用されたキーワードは「will」で61回。3番目は「より、もっと(more)」でした。

オバマ大統領・・・ハワイ大学時代からナルシストとの評価 を受けてましたが、自己中の気がありそうですよね??ま、必然的にスピーチに「私(I)」の登場回数は多くなるとは思いますけどね・・。

↓一般教書演説では、白地のシャツに赤い縞ネクタイ、そして濃紺のスーツでまさに「星条旗」スタイル!

My Big Apple

ちなみに英ガーディアン紙は、過去の有名な大統領が初めての一般教書演説にて最も使用したキーワードも紹介してます。 初代のワシントン米大統領の場合は、「which」で18回。オバマ氏以外で、「私(I)」が1位だった大統領は3名。リンカーン米大統領が63回、ルーズベルト米大統領が24回、ケネディ米大統領が39回でした。 足もとの大統領ではジョンソン米大統領、レーガン米大統領、ブッシュ米大統領「will」が1位、「私(I)」が2位でしたね。

オバマ大統領の一般教書演説自体は、WSJ紙をはじめとした報道が伝えるとおりで、目新しいことはなし。

で、個人的に突っ込みたかった場所は

1)「Look, I am not interested in punishing banks, I’m interested in protecting our economy」

→って金融機関から金融危機責任税を押し付けたり、自己勘定取引の規制を打ち出してますよねっ。自己勘定取引部門が切り離されたら、私達金融情報サービス会社もオマンマ食い上げです・・・。 「We can change」とは聞いてましたけど、思いっきり左傾化じゃないですか・・・。

2) 「We will double our exports over the next five years, an increase that will support two million jobs in America」

→これって、景気が悪化し輸入が減少すれば、究極的に言ってビナイン・ネグレクトなドル安をサポートするってことですか??

3)「You see, Washington has been telling us to wait for decades, even as the problems have grown worse. Meanwhile, China’s not waiting to revamp its economy. Germany’s not waiting. India’s not waiting. These nations aren’t standing still. These nations aren’t playing for second place.

They’re putting more emphasis on math and science. They’re rebuilding their infrastructure. They are making serious investments in clean energy because they want those jobs.

Well I do not accept second-place for the United States of America. 」

→やっぱ、「2番目に甘んじない国」に日本は入ってないんですね。筆頭は中国、ドイツ、インド・・・ブラジルが入っていないことが気になりますけど。確かに中国は科学に関し、飛躍が目覚しいそうで 。2020年には、科学関連の論文件数がトップの米国を上回るそうです。おそろしや・・・。

4)「And by the way, I want to acknowledge our First Lady, Michelle Obama, who this year is creating a national movement to tackle the epidemic of childhood obesity and make our kids healthier.」

→奥さんの功績を称賛するには問題ありません。しかし、この後がいけなかった。ミッシェル夫人、満場のスタンディング・オベーションに対し、笑みをたたえたまま、座りっきりだったんです。これって失礼じゃありません?しかも「Sit down」と言いながら(口の形で判断)、拍手で迎える座るようジェスチャーしたんですよ。

オバマ大統領は「She becomes shy」と、ミッシェル夫人が遠慮したようフォロー?してましたけど・・・。どうなんでしょうね。

↓Vogue誌では、モードな一面を披露。確かに身長181cmと、スーパーモデル並みですからね。

My Big Apple

いずれにしても、「オバマ・ショー」としては、アンチ・オバマのWASPにすら絶賛させた、珠玉のスピーチでした。「Show must go on」といいますけど、お願いだからオバマさん、金融規制強化案は、ガチガチに固めた緊縛プレーで通さないで・・・。

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