本日はウォールストリートの金融マンが愛するパブをご紹介しましょう。まずはSuspenders 。こちら、Broadway沿いにあると言えば探し当てるのが簡単と思われますが、通りを歩いただけでは見つけられません。なぜかと言いますと、ビルの地下に隠れてるからなんです。
トリニティ教会の手前にあるビルの階段を下りると、無骨な扉が左手に見えます。そこには対応可能なクレジット・カードのシールが小さく貼られているだけで、一緒にいた会社の同僚のインド人は右に曲がって地下鉄への通路を回り込む有様です。周辺にそれらしきお店がないので、私が愛想も何もない鉄の扉を押すと、マホガニーらしき木のドアと店の名前が書かれた幕が待ち構えておりました。
↓鉄のドアを開けると、中でにぎわう人の熱気で温かい木の扉が待ってます~。
中に入りますと、金曜日ということもあり、いかにも仕事帰りな男女でにぎわっております。普通のパブより女性だけで訪れている姿を見かけるなぁ、と店を眺めつつバーテンダーさんと話して納得。女性ならディスカウントされる上に、お店から1本のバラをプレゼントしてくれるんですよね~。女性が集まれば芋ヅル式に男性も、というアイデアでしょうか。なかなか気の利いたサービスです。
↓長方形の、全開カウンターが心地良い。
もうひとつのお店も、前を通りかかっただけでは分かりづらいんですよね。Liberty streetをBroadwayに向かっていく道すがらにあるこのお店、壮麗かつ重厚な古典主義ボザール様式らしい建物の扉を開けないと、見つからないんですもの。
Pound and Pence という名の通り正真正銘イングリッシュなこのお店、大理石でできたエントランスと階段を通った中2階にございます。19世紀後半のジェントルマン・サロンを思わせる荘重なインテリアは、仕事帰りの企業戦士の心を解きほぐしてくれます。
↓BARカウンター内でビールを開ける女性も、どこかオールド・イングリッシュ風な趣があってセンス良し。
大抵のレストランと同様に1階はBAR、2階はレストランのこのお店、プラスアルファにビリヤードもございます。行く度に男性陣がキューを片手にビールをあおっているので、プレーするために順番待ちしなきゃいけないでしょうが、ジェントルマンを気取って楽しむのも、オツかもしれませんね。
フード・メニューもフィッシュ・アンド・チップスをはじめ、アメリカン・フードの代表格であるバッファロー・ウィングなども取り揃え、アングロ・サクソンの定番料理が楽しめるんですよ。私はこの日、Jalapeno Popperをチョイス。その名の通り、ハラペーニョが利いたアペタイザーはコロッケ風だったこともあって、スパイシーな上にアツアツで食べてる間に汗かいちゃうほどでした・・。食欲をそそる見た目ではなく、プレゼンテーションの「プ」の字すら感じられませんが、食事に関心を払わないイギリスっぽさと納得すれば、味わい深いかもですよぉ~。
↓パッと見ただけでは、犬のエサかと勘違いしちゃうほど無味乾燥さですけど、味はそんな悪くないです。
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