日本ではなかなか公開されないアフロ系ムービー。全米興行成績1位を飾ったヒット作Why did I get married? も例外ではないようですね。大学時代にそれぞれ出会って結婚した4組の夫婦が、セラピーを兼ねてコロラドの雪山へ旅行し時間を共有するなかで、おのおののパートナーに言えない秘密が次々に明らかになり、夫婦の試練を試すというストーリー。米国ではファミリー・ドラマの敏腕プロデューサー、脚本家、俳優であるタイラー・ペリーが主演・監督しており、ジャネット・ジャクソンも主要キャラとして登場しました。
↓Why did I get married?キャリア・ウーマンの妻をもつ夫婦の危機、ここに極まれり。
この映画で登場するセオリーがあります。4人のうち2人の夫君が不倫中。そのうちの1人が浮気が原因で何とSTDを患っていたのですね。当人は妻に告白すべきか否か逡巡しておりました。もう1人の不倫中の男性は当然という風に黙っておくべきと進言します。クリーンな夫君達は、反対に正直に打ち明けるべきとアドバイス。その上で「夫たるもの、結婚した後に得られる幸福は80%。残りの20%を埋めるために、ある者は別の女性を求める。ただ20%を追い求めた場合、80%をあきらめる事態にな陥り20%で甘んじる羽目になるんだ」という説を展開したのですな。これを、エイティ・トウェンティ・ルールと言うそうです。
日本でエイティ・トウェンティ・ルールと言えば、「にっぱちの法則」で知られるパレートの法則がまっ先に思い浮かぶことでしょう。ほとんどの生産活動は20%が、全体の80%を担うという法則です。夫婦間におけるエイティ・トウェンティ・ルールとは、真反対ですねぇ。既婚者の皆さん、どう思われますでしょうか?
この映画で印象的なシーンが、もうひとつあります。心理学者であるジャネットに駆け込んだキャリア妻2人が、危機に直面する結婚生活になす術もなく、子犬のような様相でアドバイスを乞います。その時に勧めた解決策への一助がこれ。夫君の長所、短所、あるいはこれまで何をしてきたか、プロとコンをリストにするという作業です。ちなみに、このリスト作成はセックス・アンド・ザ・シティ でも、ミランダ夫婦がカウンセラーに勧められてましたね。映画公開がSATCが2008年ですから、運命のリスト作成アイデアは、Why did I get marriedが2007年なので、後者が先輩です。余談ですが、実は私も、元彼にリスト作成を強制されたことがあります。途中であきらめちゃいましたけど・・・。
↓ジャネット扮する心理学者パーフェクト・パティ。迫真の演技ですよぉ~。
ちなみにWhy did I get married?は大ヒット御礼というわけで、4月2日に続編Why did I get married too? が公開されます。とっても楽しみですけど、映画館で鑑賞することはないかな~。
↓結婚したことがない私にとっては、神聖というより神秘なる行為ですよ。
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