土曜日の午後11時過ぎ。ウォルター級のボクシング・タイトル防衛戦メイウェザーVSモズリーを観戦するため、巨大スクリーンを地下に有する友人の家を目指し、アップタウンは118丁目へ向かおうとタクシーを拾いました。
タクシーの運転手に118丁目、ウェスト33と伝えた瞬間に、電話がかかってきたのですよ。電話で話し込んでいると、運転手さんったら、なぜか30丁目で東へハンドルを切ったのです。あわてて電話を切って、運転手さんに118丁目へ向かってほしいと再度お願いしたんですよ。すると、彼はHell NO!!!と大きく首を振ったんです。
↓NYでキャブが発足した当時は、イエローキャブならぬレッドだったんですよ~。
なぜか???
118丁目へたどりつくためには、タイムズ・スクエア付近を経由しなければいけなかったんですが、タイムズ・スクエアはしばらく閉鎖されていたんです。
閉鎖されていた理由??
自家製爆弾がSUVに仕込まれていたからです!!!
↓普段は数千人訪れるタイムズ・スクエア、ご覧のとおりゴーストタウン化。
ライオン・キングが上演されているシアター、ミンスコフ・シアターの前に駐車されていたSUV。ここを通りかかったベトナム帰還兵であるTシャツ・ベンダー(移動型店舗)オーナーが、煙の臭いに気がついたんですよ。すぐに最寄りのパトロール警官に異変を報告。警官が車内にくすぶる煙を確認した後、NYPDが急きょ周辺を完全に閉鎖し、周辺にいた人々は緊急避難にいたり、当然ながらオスカー映画ハートロッカー並みの爆発処理班が出動したのです!!
↓ミンスコフ・シアター。ライオンの画が目印。45丁目と7ave付近にあります。
午後6時30分頃に異変が発生したにも関わらず、午後11時でも周辺は閉鎖が続いていたようですね・・・。ちょうどメイウェザーVSモズリーの試合も終わりかけていたでしょうから、私はちょうど電話がかかってきたお友達の家がある38丁目はパークアベニューを訪れることにしました。
プロパンガスのタンク数本とガソリン、そして爆弾が発見されました。爆弾は自家製でアマチュアだったそうですが、2日時点で逮捕者はまだなし。SUVのナンバープレートはコネティカット州登録。テロの可能性が高いとしながら、背後のテロ組織については特定できていないそうです。
↓プロパンガスのタンクなどを積み込んだSUVはニッサン・パスファインダーでした。
しかしタイムズ・スクエアには数多くの監視カメラ、一説では80台以上が設置していますから、早々に犯人を特定できることを祈ります。今のところ、40代の白人男性がカメラで上がった不審人物だそうです。
記憶に新しいかと思いますが、去年の12月にはオランダ・アムステルダム発・デトロイト着のデルタ航空で爆破物を下着に仕込んだナイジェリア人が逮捕されましたよね。今度もまた、アルカイダ絡みのテロなんでしょうか。9・11から9年、米国は今でもテロ行為に苛まれています。
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