アリゾナ州で、不法移民規制強化法案が可決されました。財政赤字に喘ぐなか、税金を1セントも払わない不法移民へ厳罰に処す意向を明らかにしたかたちです。
↓NBAプレーオフで、ウェストカンファレンスの準決勝に進出するフェニックス・サンズを有します。
アリゾナ州と言えば、意外にサブプライム・ショック+リーマン・ショック後のクレジット・クランチによって、住宅市場が完膚なきまでに打ちのめされた州のひとつ。S&Pケースシラー住宅価格指数でも、フロリダ州、ネバダ州、カリフォルニア州の都市とならび、アリゾナ州の都市フェニックスは2007年12月以降、ワースト御三家の一角を担っておりました。
そんなアリゾナ州なだけに、税金のムダ使いを防ぐためにも、不法移民の取り締まりは厳重にならざるをえんわけですよ。
しかし
不法移民取締りに反旗を翻しているのが、タスカンとフラッグスタッフ。法令無効の提訴を行いました。それもそのはず。ヒスパニック系人口がやったら高いんですよ。2007年時点なのにタスカンでは39.5%と、ハンパないんです。2008年のアリゾナ州データでも、30.1%。2009年時点でのニューヨークが16.7%であることを踏まえると、その違いは歴然としています。ひえーーー・・・・。
↓NYでもヒスパニック系が多くて、街の表記もスペイン語が多用されてます。
州都のフェニックスでも、市長が大反対して提訴組に加わろうとしたんですが、市議会の賛意を得ることに失敗し、あえなく反対の遠吠えに終わりました。ちなみにフェニックスでのヒスパニック人口比率は、41.5%(2007年時点)ですって。
↓カリフォルニアに隣接し、メキシコ州とも程近いであろうアリゾナ。
地図をみれば、なぜそんなにヒスパニック人口比率が高いか一目瞭然としています。住宅市場の打撃を受けた理由も、ヒスパニック人口の突出した高さと西部という土地柄であれば、納得かも(悪気はありませんよ)・・・。
提訴した都市は法令無効の理由として、移民として合法か違法かが任意の書類確認となることから、「観光客の減少」や「取り締まりによる無駄な経費の計上」を上げています。
↓子供も、不法移民規制強化にコブシを振り上げます!!
合法移民であることを証明するためには、必要書類の携帯も義務付けられるため、何だかスカーレット・レターを刻まれた気分ですよね・・・。
良かれ悪しかれ移民が成長を支えてきたアメリカで、厳格な移民取り締まり法案ができるのは、何だか腑に落ちません。日本では移民栄えて国滅ぶ的な考えがあるようですが・・・。
Comments
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