何気ないコンドミニアムのポーチからくゆる葉巻の匂いをたどると、その図書館がございます。トライベッカの片隅にあるこちら、扉を開けた途端に目に迫り来るボトルの数々!!!圧倒されそうです。
それもそのはず。ここBrandy Library はその名の通り、店内の三方が図書館のごとく本棚で仕切られ、そこにはずっしりと重みのある古書に代わって・・・ブランデーやウィスキーのボトルがところ狭しと鎮座しておるのですよ。
↓ウォールストリートの金融マンが、タイを緩めて寛ぐ風景が似合う。
フランス語で「オー・ド・ヴィー」と呼ばれるブランデー。「生命の水」という意味になりますが、日本洋酒酒造組合によると、実は各国を代表する蒸留酒は、すべて同じ意味のラテン語に通じるそうです。フランス語以外でも、スコットランドでは「ウシュク・ベーハー」からウイスキーに、ロシアで は「ズィズネニャ・ワダ」からウォッカに変わったんだとか。これだけかけ離れるのですから、言葉ってオモシロイ・・・。
↓NYでのウォッカの定番は、仏製のグレイグース。
フランス人が経営するだけに、エレガントぶりはインテリアからグラス、いたるところまで徹底しております。私は翌日出勤ながら、誘惑に負けてWhiskeyでもWhiskyでもない、不思議なスペルのウィスキーをオーダーしました。
ヴィーナスの臀部を思わせるグラスを右手で包み込み、かぐわしい匂いを鼻腔いっぱいに吸い込むと、ベルベットに包まれた剣で刺激されたような衝撃が。琥珀色の波にゆらぐ風景は、まるで蜃気楼のように映ります。
軽いめまいに陥った刹那、一緒にいたオーストラリア人の方から、目の前に置かれ謎の茶色い小瓶をすすめられました。
↓毒薬が入ってそうな、怪しい瓶の中身は・・・。
スポイトの小瓶の中身は、真水でした。スポイトなんて、高校時代の化学実験以来、はじめて触ったかも・・・。すすめられるままに、黄金色に輝く液面にポトリ。もう一回、ポトリ。すると先ほど鼻腔を柔らかに突き刺したあの芳香はどこへやら。じゃじゃ馬がサラブレッドに変貌したかのように、洗練された香りが顔いっぱいに迫ってきます。
ひと口含んだ後は、至福が待っておりました。ウィスキー好きにはたまらない生命力がありながら、それでいてじっくり寝かせただけに荘重な味わいが広がります。
ウィスキー+ブランデー初心者の方には、テイスティング・フライトがオススメ。コニャック、スコッチ、バーボン、ラム、テキーラなどなど、代表銘柄を味わい尽くすことができますよ。全て6種類で、コニャックなら41ドル、バーボンなら31ドルです。モルト・マスターと呼ばれるスコッチの王様なら、6種類を制覇して、88ドル也。
↓ウィスキー・・・琥珀の誘惑。
ちなみに私、かつてバーボンをロックで荒飲みしていた時代、朝目覚めたら顔に傷が走っていた、というデンジャラスな経験があるんですよ。それ以来、バーボンとは手を切ってますが、ここでならレディーとして、優雅に酔えそうです・・。
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