Facebookにて、チリ系スウェーデン人の友人がグラウンド・ゼロ周辺のモスク建立に反対の意を唱えておりました。それまで不注意で気づかずに調べたところ、13階建てのビルはプール付きのイスラム・カルチャー・センターとして、生まれ変わるとか。建設予定日は来年、2011年の9月11日という話です。
↓建設予定の画像。えらいモダンなデザインですな。
↓ここに建設予定。グラウンド・ゼロちかっ
住民の反対は、建設予定日が奇しくも9・11の10年目という悪いジョークとしか思えない理由から湧き上がっているわけではありません。地元紙の報道をみても、
「If the Japanese decided to open a cultural center across from Pearl Harbor, that would be insensitive」
日本人が真珠湾沿いにカルチャーセンターを建設したら、無神経だと思わないか?
↓真珠湾攻撃。こんな映画もありましたねぇ・・・。
との意見が紹介されていたように、ニューヨーカーの間では憤りを禁じえないようです。遺族をはじめ憤怒やるかたないニューヨーカーは6月6日に、大規模な抗議マーチを予定しているとか。最近では反対者の間で、このイスラム・カルチャー・センターを
「モンスター・センター」
と切捨てているようです。
反対に建設を推進する組織American Society for Muslim Advancementの著名聖職者は、こうした抗議活動に、説得を試みます。彼はグランド・ゼロ近くだからこそ、この場所を選択したと強調。瓦解したNYの象徴のそばで、「
「’We want to push back against the extremists」
過激派に対抗したいだけだ
と主張します。個人的には、9・11の衝撃を実体験したわけでもなく、モスリムでもなく、犠牲者の遺族でもないので、この件についてはあまり意見するつもりはありません。ただ9・11以降、イスラム教過激派のテロ事件が続いていることを踏まえると、猛反対するニューヨーカーの気持ちも、分からないではありません。
ちなみに極右派の全国ティーパーティー党のマーク・ウィリアム党首は、イスラム教徒に対し「Monkey God」を信奉していると怒りをむき出しにしました。地元紙デイリー・ニュースはこの発言に対し、アンケートを実施。そのうち44%とほぼ過半数が「あからさまな偏見」と回答する一方、「ひど過ぎる中傷だが、グラウンド・ゼロ近辺でのモスク建設については的を得た意見をもっている」との回答も30%となっていました。イスラム教徒への不信感で反対しているというより、あくまでも「無神経さ」からくる反感を覚えていることが分かります。
↓「Monkey God」との侮蔑はいけませんよ。
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