米国のホテル業界は、景気後退期を乗り越え、拡大へと舵を切ったみたいですね。ホテル業界リサーチ会社スミス・トラベル・リサーチ(STR)とeフォーキャスティング・リサーチが共同で発表する米4月ホテル業界先行指数(HLI)は、前月比+0.3%の111.9となった。3カ月連続で上昇しており、HLIは9項目中、4項目が上昇。利益率、海外客需要見通し、新規予約などがヘッドラインに寄与してます。
↓為替業界人にとって、NYのホテルと言えばやっぱりプラザですかね。
実際NYはタイムズ・スクエアに林立するホテルも、ネオンのきらめきに負けないほど業況に明るさを増しつつあるんですよ。STRによると4月の同エリアの稼働率は前年比で10.2%もの急速な改善を遂げ、79.5%を示しました。また1日当たりの平均ホテル料金こそ前月比-0.7%の211.81ドルと小幅に低下しましたが、1部屋当たりの利益は同+11.0%の168.39ドルとなってます。観光地のメッカに立つホテルは、米国平均を圧倒する稼働率を達成し、かつ収益体制にも磨きをかけたようですね~。
↓タイムズ・スクエア、新宿かと見まごう熱と人いきれ。
業界関係の間では「ホテル・モール」と評されるにタイムズ・スクエアには、ここにきて新規参入組を多く数えます。4月にはIHSブランドが手がけたステイブリッジ・スウィーツがお目見えした。また観光客だけでなくビジネス客を取り込める利点に目をつけ、高級ホテルとして名をはせるインターコンチネンタルも、7月に殴り込みをかけます!!マンハッタンで2軒目となる同ホテルは、客室数600以上と野心的でしょ?秋にはスターウッド・ホテル・アンド・リゾート・ワールドワイドが満を辞して「ザ・エレメント」をオープンさせる予定。タイムズ・スクエアの真下で、溢れる顧客をすくい取ろうと待ち構えることになります。
タイムズ・スクエアだけなく、マンハッタンのホテルはリーマン・ショック発生から約2年のブランクを空けた後、開業ラッシュを迎えつつあります。PKFコンサルティングが発表した調査では、2010年にホテル室数が前年比で9.1%増となる見通し。少なくとも、8年ぶりの伸びを記録する公算が大きいのです。ロッジング・ディベロプメント・グループも、マンハッタンだけでは実に10%以上の増加を達成すると見込みます。
強気の数字が確認されるなか、ホテル業界関係者も「足もとのビジネスを中心とした予約受付状況を踏まえると、2011年いっぱいは成長が見込まれる」と自信をちらつかせてました。さすがNYホテル業界、世界に冠たる大都市なだけに、不死鳥のごとく復活を遂げつつあるんですよ~。そういえば、うちの近所は36丁目に立つ建設中止に追い込まれていた建物も、ついに完成。こちら、マイアミ発のホテルThe Setai でした。11月にオープンです☆
↓The Setai。日本語なわけはなく、インドネシア語の「seltan」と「pantai」をつなげた言葉。「南」と「ビーチ」を意味することから・・・そう。サウス・ビーチを意味する造語なんですね。
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