音楽チャンネルVh1で、今年も放映されましたHip Hop Honors。今年で7回目を数えるこのイベント、Hip Hop界に貢献した人物、グループ、レコードレーベル、スクール(流派)などなどを対象に、栄誉を送るという趣旨で始まりました。昨年はDef Jamが受賞者に挙げられてましたっけ。今年はガラっと打って変わって、Hip Hop界に新潮流を巻き起こしたダーティー・サウスです!!!
ダーティー・サウス、その名の通りフロリダ州マイアミにはじまり、ジョージア州アトランタ、テキサス州ヒューストン、ダラス、アラバマ州やミシシッピ州などなどを抱える米国南部を指します。マイアミ出身ではなかったとはいえ、フロリダをはじめ南部と言えば、あのTootsie Roll 、C’mon Ride it 、Whoops There it isなどビートの速いダンス・ジャムが思い出されますね・・・。懐かしいぃぃぃ!!!!
脱線しますと、1993年にナンバーワン・スポットを奪ったWhoops There it isのビデオは、思わず「おお、おった~!!」と、そのままタイトルを日本語訳しちゃいたくなるシーンが。何と、あのオバマさんらしきニッカリ笑顔が見受けられるんです!!!!!ビデオに登場する彼、ソックリですよね~。もちろん、ホンモノではないんですけど。辛口政治コメディアンジョン・コルバートも大々的に扱ってましたよ。
↓1993年だとすると、オバマ氏32歳。さすがに一発屋のビデオには出ないでしょ・・。
閑話休題。
今ではHip Hop一大ムーブメントとなったATL=アトランタ。アフロ系は女性のことをShortyと呼ぶことがありますが、ここでは発音がShawtyに変質してしまうという、恐るべし訛りのエリアでもあります。知り合いの米大手金融機関で勤める債券トレーダーもここ出身なんですが、私をはじめとした外国人相手にはもちろん、また南部以外のアメリカ人と話すときですら、やっぱり発音を切り替えるそう。
ATLと言えば、やはりJermaine Dupri ですよね~。1990年台前半、アーリーティーン・エイジのラップ・デュオ、Kriss Krossを引っさげて名曲Jump をプロデュースしてから、彼のキャリアが花開いたと言っても過言ではないのでは。そこからは飛ぶ鳥を落とす勢いで、Def Jamに対抗しSo So Defを発足。以降、マライア・キャリーやTLC、Usherなど、後に音楽界の大スターとなる素材を世に送り出しましたよね。最近はジャネットと長年の交際を経て、別れを選びましたけど、この人のダークな噂は、私が知る限り、非常に少ない。
↓Jermaine、ジャネットとの蜜月も今は昔。
サウスと言えばWaterfallsでTLC をグラミーに導いたOrganized Noise、「Ahhhhhh!!!」という雄叫びが耳に残るMastaer Pなどなど、歴史に名を刻む名プロデューサー+ミュージシャン+ラッパーが続々顔をそろえますね。最近でも大活躍し続けるプロデューサーと言えば、やはりこの人Timberland。そのちょっとダークなチキチキ・サウンド、Jay-ZのBig Pimpin’ や夭逝した歌姫AaliyahのOne in A Million などミレニアムの幕開けとともに、ビルボートに名曲を届けた、あの人です。Justin Timberlakeが「I’m bringing sexy back」 と大風呂敷を広げられたのも、彼の功績のおかげ。
個人的には出所したてのTI、Mystikal、そしてGucci Maneが登場したことも、納得のステージで。いやはや、南部のお祭り男Lil Jonじゃなくても、「Yeahhhhhhhhhhh」 と思わず画面に向かって叫びそうになりましたよ。
↓Yeah、Waz upなどで身代を築いたLil Jon。Crunkの王様!!!
Hip Hopと言えば、その過激な性描写や暴力的な表現から、ティッパー・ゴアが提唱したあの有名なステッカーで、さらに刺激的となったような。そうそう、「Parental Advisory」という鉄格子を思わせるあの白黒のあれです。あれから20年以上、ティッパーさんは旦那サマとの離婚で一時的に世間の注目を浴びた程度でしたが、Hip Hopは今でも隆盛を極めており。明暗がクッキリですね。ちなみにゴア家の長女も、ただいま旦那サマと別居中 でございます・・・。
↓このステッカー、今ではすでに注目されることもなくなりましたね~。
Comments
2010MTVアウォーズ、サンドラ姐さんとトム兄さんが流石です Next Post:
彼をギリシャにつれてきて~Get him to the Greek!!!!!