なんちゃって。今回は映画Get him to the Greek のお話です。
何も国のギリシャに誰かを連れてくる話じゃございません。ここでのGreekとは、LAにある野外ステージThe Greek Theaterのコトを指すんです。というわけで、ここでのタイトルのhimは、もちろんミュージシャン。アーティストをこのLAでも有数な舞台に立たせよう、という意味のタイトルなんです。
↓Greek theater、多分ここってジム・キャリーのイエスマンで使われてましたよね?
で、誰を連れて来いって?
それは、この方・・アルドス・スノウ。イギリス出身のロック・バンドインファント・ソロウのフロント・マンでございます。ゴシックなセクシーさが女性のハートをわしづかみにし、本国だけでなくアメリカでも人気を博しました。さらにはアメリカ人TVドラマ女優とも浮名を流したり・・・そのデカダンかつスキャンダラスな生活ぶりも、世間の関心を引きつけるマジックですな。
↓アルドス、この物憂げな表情が女性のココロに火を点けます!!
と。ここまできてピーンと来た方は、米国コメディ映画ファンですね。
アルドス・スノウとは、2008年公開の映画Forgetting Sarah Marshall (邦題は寝取られ男のラブ・ロマンス・・・笑)に登場した、ヒロインサラの新恋人です。つまりは、架空バンドのキャラというわけ。しかしアルドス演じる英国コメディアン、ラッセル・ブランドの演技が高く評価され、あるいはあまりのハマリ役にスピン・オフが決定したというわけ。Sarah Marshall・・・に出演したジョナ・ヒルも元の映画からアップグレードされ、アルドスを英国から米国へつれてくるレコード会社社員として登場してます。
↓ジョナ・ヒル(もちろん左)。ぽっちゃり体型が愛らしい!!!!
もうこの映画、ラッセルのおかげで最初からボルテージが上がりっぱなし!サラ・マーシャルのときの「Inside of you 」を超える名曲、もとい迷曲のThe Clapを筆頭に、ここでは書けないオ下劣パワーで観客を魅了します。ああ、「I have an itch, you have a scratch」だなんて、あり得ない・・・。つまるところ、オースティン・パワーズに近い4文字言葉がいっぱい、下ねた全開な映画なんですよ。サシャ・バロン・コーエンにしてもしかり、ストレートな笑いで全編ぶっちぎります!!!
Forgetting Sarah Marshallのスピンオフときてますから、当然ながらプロデューサーはThe 40 Years Old Virgin (40歳の童貞男)やKnocked Up (無ケーカクの命中男)で全米を席巻したジャド・アパトウ。監督もSarah・・・・のニコラス・ストーラーが務めます。彼らが開拓したアンダードッグ系新型バディ・ムービーは、ここでも健在でしたよ。さらにDiddyがまた、ワイルドな味付けで濃厚にしてくれました・・・。
↓ジャド・アパトウ。奥さんも一連の映画でフル出演してますよね。
アルドスの恋人役には、映画トロイ でブラピの恋人役を演じたローズ・バリンが出演し、ミもフタもないおバカ・ダンスシーンを惜しげもなくさらしてくれるところも、ミドコロですよ。まさか、彼女の役にプラダを着た悪魔で一躍有名になったエイミー・ブラントがキャスティングされていたとは、露知らずでしたが・・・さらにクリスティーナ・アギレラ、ピンクなど一流ドコロのアーティストもカメオ出演してます。
裏話として、飛ぶ鳥を落とす勢いの歌手ケイティ・ペリーも、実は登場の予定があったんです。実生活でラッセルの婚約者で、米男性雑誌Maximで、今年最もセクシーな女性100のナンバー1に輝いた、あの歌手です。彼女、ラッセルとはこの映画で初めて知り合い、何とキス・シーンを撮影したんですって!!ところが、プライベートで恋人同士となったことで、あえなくスタッフの判断でお蔵入りとなってしまいました・・・。
↓美女と野獣かと思いきや、結構お似合いだったり。てか、右は江頭2:50???
そして金融業界でおなじみのあの方も、意外や意外のカメオ出演で、観客の度肝を抜いてくれました。何と、2008年にノーベル経済学賞を受賞したことで知られる、ポール・クルーグマン教授が見参したんです!!!!米国版めざましTVと言えるトゥデイズ・ショーで、ラッセル演じるアルドスと同じ、ゲストとして楽屋シーンでその姿をみせてくれました・・。さすが経済界のロック・スター、他の追随を許さないキレぶりですね~。
↓クルーグマン教授、こんなコメディに出演するなんてロックしてます☆
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