全米でも大ヒット、日本でも話題騒然となったあの本、と言えばこれでしょう。Too Big To Fail。ご存知の通り、リーマン・ショック前夜、ウォールストリートとワシントンが金融危機を回避するために奮戦した、ドキュメンタリーでございます。
読むのも一苦労な600ページにも及ぶこの超大作、ハリウッドは映画化することを決定したのです。映画化の権利を獲得したのは、HBO。HBOといえば、大ヒットおバカコメディのThe Hangoverから、あるいはアメリカのエイズ患者の実態に迫ったLife Supportなどの秀作まで手掛けた、大型メディア製作会社でございます。
監督は、LAコンフィデンシャル でアカデミー監督賞にノミネートされ、ラッパーであるエミネムの初主演作8マイル でメガホンを取ったカーティス・ハンソン氏。ドキュメンタリーに近い作風で一線を画す名監督ですね。
金融業界に焦点を当てた映画といえば、誰もが名作として名を挙げるのは映画ウォールストリートですよね。しかし続編であり、かつ金融危機の時点のゴールドマン・サックスをモチーフにしたWall Street;Money Never Sleepsは、世間の注目を大いに集めたほかマイケル・ダグラスという大御所に加え、シャイア・ラブーフと若手を投入したにも関わらず、大コケに終わりました。
そして先日、注目のキャストが発表されました。バーナンキFRB議長、ポールソン前米財務長官、ガイトナー前NY連銀総裁などなど、主要なキャストはご覧の通り。
まずは注目のバーナンキFRB議長。この方です!!!
↓ポール・ジアマッティ。同じくHBOのTV映画でジョン・アダムズ を好演しました。
ポールソン前米財務長官は、この人。
↓ウィリアム・ハート。個人的には、蜘蛛女のキス の演技が忘れられません。でもポールソンを演じるにはbald enough失礼bold enoughだったり?とはいえ、キャリアからみると十分ですな。
そして、ガイトナー前NY連銀総裁。
↓ウィリアム・クドロップ。端正な面立ちがガイトナーにぴったり?
他にリーマン・ブラザーズの最後のCEOリチャード・ファルドを演じるこの人をご紹介しましょう。
↓ジェームズ・ウッズ。煮ても焼いても喰えないイメージはピッタリかも?Any Given Sunday のドクター役が頭にこびりついてます。
いかがでしたでしょうか?米国で知名度も演技力も高く評価された俳優陣が勢ぞろいしておりますね。ただ個人的には、リーマン・ショックという世界を不景気に貶めた超大作を演じるには、グローバル感に乏しい俳優がそろった感が否めないのですが・・・。本作品のタイトルとは裏腹に、Too Little To Breakな気がいたします。どの俳優陣も、海外の方々が認識できるとは思いづらいので・・・。ファンの方、他意はございませんので、悪しからず。
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