リーマン・ショック後の2009年、大学卒業を襲ったのは危機後の就職難だけではありません。
彼らに肩にのしかかるのは、将来への不安だけではなかったのです。何と平均2.4万ドルもの学生ローン債務を抱えることになってしまっております。実に前年比で6%増へ膨らみました。Project on Student Debt が明らかにしています。
↓学生ローンの重みに、つい将来について深く考えてしまいそう。
さらに2009年大学卒業生の失業率は8.7%と2008年の5.8%から急伸し、20-24歳を対象とした卒業生をベースとした数字では、過去最悪を記録しております。日本でも若年層の雇用問題が何かと問題視されていますように、米国でも大学卒の若者が職にあぶれてしまっております。
米中間選挙では、18-29歳の若手層の投票率がたったの9%と、2008年の米大統領選当時の18%から半減したのは、既にお伝えしたとおり。未来予想図を描く余裕のない若手層が選挙への関心が高まらなかったのは、いたしかたないことでしょう。
この数字は大雑把な俯瞰図であり、不況に弱いリベラル・アーツあるいは専門職へ通じる学位を取得した割合などは解剖されていません。
私のお友達もマーケティングを専攻し今年卒業しましたが、残念ながら数カ月は就職活動を余儀なくされました。バーテンダーの友人などは不安定な仕事環境に疲弊しきりで、大学の門を扉を叩きました。社会生活が安定しておりませんと、必然と会う回数も減ってしまいます。せっかく顔を合わせても、I am tight nowと口ぐちに言い合い、メニューを確認しなければ入店をためらうなんて、なんとなく心に影が差してしまいます。
↓大体は、格安レストラン7Aに出掛けることが多いです。
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