NYのタクシー・ドライバーと言えば、そのブロークンな英語と早口でまくしたてる粗野な態度に圧倒される日本人の皆さまも多いかと思われます。
しかし。
自己主張の激しいニューヨーカーに鍛えられたせいか、不遜な態度をその服装の下に隠してハンドルを握るドライバーさんに、実はドレス・コードが存在したのです!ニューヨークタイムズ紙によると、63ページあるタクシー・ドライバーのマニュアルの、23ページに服装規定に関する項目が堂々と説明されているとか。例えば、チューブ・トップ(男性向けってあるんですか?)、タンクトップ、水泳用トランクスなど、服装規定に違反した場合は25ドルの罰金を支払う羽目になるそうです。安いですね・・・。とはいえ、ご想像の通り服装規定は厳格に遵守されているわけではなく、1966年に施行されてからこの44年間にわたってたった42件しか違反はみつかっておりません。1年に約1回という計算ですね。
↓こんな身奇麗なドライバーさん、見たことないです!!
ところが米国だけでなく世界中からも観光客が集まるメトロポリスNYとして、イメージを刷新するため、NYタクシー・リムジン協会(TLC、T-bozやChiliではありません)は服装規定の改訂に取り組んでいるのです。しかしシーク教徒のターバン姿やら、宗教が服装に大きく影響を及ぼす国々の運転手にとっては、服装規定は非常に迷惑極まりないことかもしれません。また社内の装飾にも規定が入ると考えられ、TLCの取り組みが実を結ぶかどうかは、ビミョーな雰囲気。上岡竜太郎と横山ノックがお送りした「ノックは無用」でのような、「魅惑の変身」を遂げられるか、乞うご期待・・。
↓関西テレビが土曜のお昼に放映していたローカルのトーク番組ですよ。
余談ですがNYのイエローキャブ、1909年に創業を開始しており、100年以上の歴史を誇ります。実はNYのタクシーの色、もともとは真っ赤と緑だったんですよ。真っ赤な嘘ではございません。しかし後に、創業者が遠くからでも確認できるように、とブライト・イエローに変更したんですよ。真っ赤でも見分けがつくような気がしますが、マンハッタンを彩るキャブが鮮血色だったら、ちょっとどぎつかったかもですね。
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