SOHOの目抜き通り、ブロードウェイにあるL’Ecole, Restaurant of The French Culinary Instituteを後にし、Grant stを西側に向かって歩きます。まだ雪がチラチラ残っていただけに、足元に注意しながらテクテク進むこと約10分。ベラルーシ人のお気に入りフレンチ系カフェCafe Noir がみえてきたので、友人がフランス人とカリビアンのミックスなだけに、目的地に違いない、と踏んだのです。
ところがCafe Noirを右手にみてウェスト・ブロードウェイを左に曲がるではありませんか。白大理石が見目麗しいロビーのある建物に入って行って、納得。2010年夏ごろにデビューしたホテルThe James HotelのRooftop Bar、Jimmy へ赴く算段だったのですな。
↓SOHO裏にそびえ立つ、スタイリッシュなスカイスクレーパーです。
ロビー側からはしかし入れず。Thompson Streetに回ると、それらしきドアが。しかし、ここで事件が発生したのです。
私達の直前に到着したらしい40歳付近のカップルに対し、ジョニー・ノックスビルを彷彿とさせる悪ガキ風、あるいは小ずるそうなドアマンが「Hotel guests or gueslist only」と冷たく投げかけます。負けじと女性が「My friend is on the list and he has a table」と答えたんですな。すると、くだんのドアマン、ちょっと片眉を上げながら、「I don’t have that name on the list」と、カップルの入店を断り始めたんです。
NYの人気店のドアマンなら、必ずやるスノッブ風リジェクション。負けじと、白いダウンジャケットと白い帽子をかぶった女性がドアマンに詰め寄るも、泣く子とドアマンには勝てぬ、ということでお連れの男性に促され、渋々退散したんです。その後が、私達の番。同じくホテルの宿泊客かゲストリストに名前を載せているか、と尋ねられた友人は、素直に2、3杯飲みに来たんだけど、と回答します。次に行けるであろうお店を頭に浮かべながら事の成り行きを見守っていると、私達を一瞥してドアマン、「OK, come in」ですって。あっさり通してくれました・・・。
専用エレベーターに乗ると、もちろんエレベーター・ボウイがご案内。Rooftopの向こう側は、NYの光のイリュージョンが眼前に広がっておりました・・・。全面ガラス張りで、西はウェストリバーとNJ、北はエンパイア・ステート・ビルディング、東はブルックリン・ブリッジとともに広がるブルックリン、南はダウンタウンが一望できます。NYに存在する、ガラス製の宝石箱といっても過言ではないかと。
↓今宵のエンパイアは、エメラルド・グリーンに彩られていました。
店内はゆったりとした空間にソファが無造作に並べられ、わずかな灯りが足元を照らすのみ。暖炉の炎まで熱を失ったかのよう。店内の温度を上げるのは、さながらアルコールとカクテルの酔いしれる人々のボルテージだけ、と決めているかのようです。
↓ドアマンが先ほどのカップルの入店を断る必要のないくらい、寛ぎの時間が待ってました。
夜景が楽しめるのは、全ガラス張りのBARだけではありません。NYのブティック・ホテルなら必ず存在する、
こちら。そうです。プールが設置されていたのです~。マイナス5度近くの皮膚細胞を凍らせる外の空気だったおjはいえ、思わず外に出ちゃいました!!プールサイドから眺める夜景は、まさに絶景。光の粒子があなたの視界を七色に変えていきます。なんとも贅沢なモーメントを味わえること、間違いなしですよ~。
↓ウェストリバーとNJが織りなすルミナリエは格別☆
もちろんカクテルもお値段に相応しく絶品です!!!さりげなく設置されたモダン・アートが会話にスパイスを加えてくれるだけでなく、女性用のレストルームは、ため息の出るサプライズが待ち構えております。入店するまではNYらしいスノッブ的洗礼が控えているとはいえ、Jimmyのおもてなしを知らずにNYを去りたくはないですね。
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