スーパーボウルで大盛り上がり!の影でこんなガッカリ

by • February 9, 2011 • NY TipsComments (0)5851

日曜はご存知、スーパーボウル。米国民がパブや茶の間のTVに齧り付き、ストリートから人影がまばらになる日ですね。私はNY市の年金ファンドで勤務する友人に誘われ、お友達を誘ってT52丁目にあるクラブTouch で開催されたイベントに出席。ソファ席を陣取って、スーパーボウルの狂乱とは一線を画した時間を過ごしました。去年は友人に誘われThe Ainsworth に出掛けましたが、当時は黒山の人だかりに囲まれ、立っているのがやっとだったことを踏まえると、ゆったりした観賞できました~。当時はゲームが開始して30分で、息が詰まってお店から脱出する有様だったんですよね。

↓スーパーボウルの醍醐味ハーフタイムのショー時間でも、この程度の人混みで事なきを得ず。

My Big Apple

今年のハーフタイム・ショーのパフォーマーは、ご存知Black Eyed Peas(BEP)。私は98年にリリースしたデビュー作の時からのファンですから、感慨もひとしおです。Joints and Jamsを聴いたときは、新たな音楽シーンの幕開けに胸を高鳴らせるどころか、心臓が飛び出しちゃうくらいの勢いでパーティーシーンでハジけたものです。それはさておき、Touchでは残念ながら、ハーフタイムの肝心なショーの最中、DJのPete Rockがスピンし始めたのです!!えーーー・・・私と日本人のお友達とアルゼンティーナは、大ブーイング。ハーフタイムのパフォーマンスの画像は、確かに大スクリーンに躍り上がっていましたとも。しかし音なし。代わりに90年代オールドスクールを中心としたHip Hopががなりたてていて・・・。かなりガッカリでした。

ガッカリしたのは、ハーフタイム・ショーを実際にスタジアムやTVで体験した方々も同じだったようですね。ハーフタイム後のブログや記事を拝見すると、アメリカ人の皆様の失望ぶりは明らかでした。私もYoutubeでチェックしましたよ。

最近のBEPの曲はエレクトロ調で、オートチューンと言われるボーカル効果を加えていることが多いので、大スタジアムの音響では「聴かせる」ことはできませんでしたね。Guns and RosesのSlushがゲスト出演したものの、Fergieのボーカルも迫力に欠けましたし、いかんせん踊りが堅い!映画Tron Legacyを思わせる舞台設定と光のイリュージョン。・ダンサーは見ごたえ十分でしたが・・・。Will I am とのコラボしたUshertが登場して2010年の大ヒット曲OMGを披露して華麗なダンスで魅了したとはいえ、ほんの数分でしたから、むしろ消化不良。スーパーボウルには、残念ながら向かないショーとなってしまいました。ブログなどでは、「過去7年間で最低」というレッテルを貼ってましたね。残念無念、BEP・・。

↓見世物としては、登場シーンからSFスペクタクルそのものでしたけどね。

My Big Apple

↓見えますかね~。ESPNによる世論調査でもBEPの評価は相当低い。

My Big Apple

なぜ「過去7年間で最低」なのか。覚えていらっしゃいますか?JanetとJustin Timberlakeをフューチャーしたハーフタイム・ショーで、Justinの動作による「事故」によってJanetの乳房が露出し大論議を招きましたよね?あれが2004年のことだったからです。実はあれ以降、女性のハーフタイム・ショーの登場は控えられてきました。そういった意味で、JanetとJustinの罪は大きかったりして。以下、2004年以降のハーフタイム・ショーのラインナップです。50歳以上の大ベテランが多いことに気がつかされますね。

2005年 Paul McCartney

2006年 The Rolling Stones

2007年 Prince

2008年 Tom Petty and The Heartbreakers

2009年 Bruce Springsteen

2010年 The Who

無難ですね~。そしてロックなだけに、音響効果が軽減されてパフォーマンスの妙味が失われることもありませんな。

あとガッカリしたのは、テキサス州ダラスに詰め掛けた約400名でしょう。特設シートを設置できず、彼らはチケットを手にしていたにも関わらず、入場できなかったのです・・・。熱狂的なファンなら、暴動に至ったかもしれません。やれやれ。

今回はそもそも、ケチがついて始まったので仕方ないかもですね。Christina Aguileraちゃん、国歌斉唱で歌詞を間違っちゃいましたもんね。Wikiで歌詞を確認したのでは、なんて揶揄されてましたが・・・。彼女、お父様が陸軍軍曹だったとはいえ、エクアドル出身の移民なのです。なのでラテン系のラストネームをお持ち。そんな背景から、デビッド・レターマンも自身のショーでも「Is she American?」なんて意地悪いこと言ってました。個人的には、アリゾナ州が発火点となった移民問題はてはヘイト・クライムを招きかないよう、祈るばかりです。

最後にガッカリなのは・・・ご存知、Bill O’Reillyでししょうか。実はスーパーボウルの日、オバマ米大統領の単独インタビューが放映されたんです。このインタビュー中、MSBC(Billが出演するFoxとは対照的にガチガチ民主党寄りの放送局です)によると放映1時間中、なんと43回オバマさんの発言を遮りました!インタビュアーがこれで、良いのでしょうか・・・。

↓オバマさん、腹の底ではこんな言葉が浮かび上がっていたりして。

My Big Apple

インタビューの最後で「意見の一致がみられない部分も多数ありましたが、素晴らしいインタビューをありがとうございます大統領」と締め括り握手を求めるBill。あなたの番組なのはよくよく承知してますよ。でもでも・・・。確かにどの分野で支出を削減すべきか、あるいは増税すべきか、という直球の質問は、オバマさんは即答できずBill、鬼の首をとった気分だったでしょう。Billの「米大統領として一番つらかったことは?」との質問に、きっとObamaさん「この瞬間だよ!」と叫びたかったのはないでしょうか。

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