個人的に衝撃ニュースを入手したばかりで精神的に不安定だったこともあり、ある日、珍しく友人と大ゲンカしてしまったのですよ。皮膚の細胞ひとつひとつが妖怪アンテナのごとくピンと立ち、何気ない一言ですら悪意をもって受け止めてしまう有様。我ながら、今思えば本当に大人気なかったとつくづく反省です。いやー「Actually」、「Of Course」、「Like」という言葉を頻発されると、理性や我慢と私をつなぐ配線がプチッと切れてしまいますね。普通ではない状況のときには、憤激トリガーを引いてしまいます・・。私も気をつけないと。
↓アンカーウーマンも、3つの不快キーワードをよく使ってます、やれやれ。
身体全体に湯気が立っていたようで、友人は気分転換が必要と認識したんですね。グランド・セントラルに向かい、「You have to cool down yourself」というわけで、7番線の地下鉄に私を誘ったのです。クィーンズへ向かうのだなぁ、とピンときたものの、機嫌が悪いと口数が一気に減る私、黙って相手の出方を待ちます。
マンハッタンから7番線で、いざクィーンズへ。この間、わずか5分です。
Vernon Boulevard-Jackson Ave駅から西へ足を向けます。しばらくして、新興住宅地が開かれてまいりました。鉄筋コンクリートむき出しのモダン・テイスト溢れる住宅地は20代、30代の若手サラリーマンが好みそう。ただし、そこは住宅地。いわゆる日本のマツキヨ的存在のDuane Readeなんかが、ポツンと立っているだけなんですよね~。住むには、さらなる開発が必要だなぁ~とぼんやり考えながら、ポツポツ歩いていたわけです。
イーストリバーのへりまで来たところで、中国系レストランShi に到着。無機質なシルバーメタリックの看板をくぐって中に入ると、パブなのかアジアン・フュージョンなのか、ちょっと意味不明な空間が待っておりました。バーカウンターが竹をモチーフとした背景でアジア風を装いつつ、奥にデカデカ掲げられた絵画はフレンチ・カンカンのできそこないみたいで、さらに気分はダウン。追い討ちを掛けるかのごとく、奥に寿司カウンターを発見したときには、帰りたくなりました・・。
↓絵画ではなく、左端の夜景に注目です!
驚きなのは、DJが午後7時過ぎからスピンしていたこと!時間を間違えてるんじゃないでしょうか。しかもダンシング・クィーンなんて・・・ズレ過ぎです!!!おまけに耳に突き刺さる音響で、会話もできやしません。
幸いなのは、窓から全開のマンハッタンの風景でしょうか。さすがにささくれ立った私の心も、夜空に浮かび上がる光のイリュージョンにしばし、怒りを忘れます。クィーンズまでの約5分で、まるで別世界に飛び込んだかのようです。沸点に達した怒りは徐々に冷却されていきました。距離を置いてマンハッタンの断面を眺望する贅沢に浴してませんでしたから、友人には感謝したことは言うまでもありません。
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