東日本大震災の被災者の方々をはじめ、関東の方々には申し訳ございません、ここにあらためて深くお見舞い申し上げます。
忘れもしません。あれは阪神大震災が発生する直前の1995年1月16日。3連休の最終日、神戸は六甲アイランドに住む在日台湾人のお友達の家で、仲良しクラスメイトが集まって、おしゃべりやら散策やらに時間を費やしていたんです。とっぷり日が暮れ、そろそろ帰宅しようとした頃、誰かがこう言いました。
「神戸って地震がなくっていいよね」。
↓六甲アイランド、実はP&Gの日本の本社があるんですよ。
まさかその約12時間後に、M7.4の地震が直撃するとは、予想もしておりませんでした。
ニューヨーカーの間では、こんな言葉があります。
「Florida has Hurricanes, California has earthquakes, what we have here in NY, is the blizzard. I choose NY because I can stand with the snow and cold.」
確かにハリケーンや地震と比較すれば、積雪で家屋が倒壊するなんて聞いたこともありませんし、NYが最良のチョイスのように見えます。そんなNYですが、地元ケーブル局NY1のほか、地元フリーペーパーamNY紙でも、地震のリスクに警鐘を鳴らしました。
どうもNYには、セントラル・パークを横切る断層が3つ存在するのです(写真の赤矢印)。また他にも未確認の断層が控えており(写真青のライン)、2001年には2つの黒丸を震源地として、微弱ながら2001年に地震が発生したといいます。
↓相変わらず見えにくくってごめんなさい!
また奇しくも、地球科学や自然科学の権威として知られるコロンビア大学のラモント・ドハティー地球観測研究所は今年の2月半ば、つまり東日本大震災が発生する1ヵ月前に、NYは地震の周期切れを迎えていると警鐘を鳴らしました。同研究所によると、NYではマグニチュード7.0以上の地震が襲う周期は3400年に一度としておりますが、M5.0規模の地震にいたっては、100年に一度と指摘。最後にM5.0規模の地震に見舞われた年は、1884年の8月10日でした。ブルックリンのロッカウェイを震源地とした当時の地震は、車で2時間半の距離にあるフィラデルフィアでも体感できたそうです。
↓センセーショナルな記事が一面を飾るわけですね。
しかもマンハッタンから38マイル(約62km)の距離には、原子力発電所インディアン・ポイント・エナジー・センターが建っています。そこからわずか3.2kmの距離には、断層が走っているのですよ。東日本大震災の被害を目の当たりにし、原発を保有するエナジー・コーポレーションは21日に公聴会を実施。クォモNY州知事(民主党)のほか、シュナイダーマンNY州司法長官が懸念を示すなか、最新の調査を元に地震についての耐久性を保証しました。ただし、安全性の再確認を行う見通しです。ブルームバーグ市長は同原発がNY市内の電力のうち30%をまかなっていることもあり、操業の継続に賛意を表してましたね。
覚えていらっしゃいますでしょうか。米政府は日本在住の米国民に対し、震源地から50マイル離れるよう、勧告してました。従ってクォモ知事をはじめ、インディアン・ポイントの一時的な操業中断を求めています。この50マイル・ルールに照らし合わせれば、スタッテン・アイランドのみが圏外に。マンハッタンをはじめNY郊外のウェスト・チェスター、コネティカット州、NJ州の一角が半径50マイル枠に収まってしまいます。
ちなみに21日にwebでCBSが記事のリリースとともに行った調査 では、インディアン・ポイントを問題視するとの回答はわずか11.72%(90票)。問題視しないとの回答が88.28%(678票)となりました(NY時間午後5時半時点)。どおりで、NYで買占め運動が起こってないはずです。まーむしろ、NYなら買占め運動よりも、暴動リスクの方が明らかに高いでしょうが・・・。
↓個人的には「断層の存在確認せーへんかったの!!??」って突っ込みを入れたくなる。
個人的には「杞憂」という言葉のごとく、空が落ちてくるかもしれない、と頭を悩ませるのは無駄だと思います。それよりも私は「備えあれば憂いなし」の精神で、一人暮らしという事情も含め、友人同士と何かがあったときの連絡網、安全対策、合流方法を確認します!
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