前週、常時接続しているブルームバーグのチャットから
「NEW YORK POPULATION ROSE 2.1% FROM 2000 TO 2010 you are part of that!」なんてメッセージが飛び込んできました。大変お世話になっている英系銀行の為替ディーラーさんからです。ちょうど米国勢局のデータが公表されてたんですね。10年前から2.1%増加して、2010年の人口は817万5133人だと言います。過去最高と言われると、へーと感心しちゃいますが、ちょっと待って。10年間で人口の増加率が2.1%って少な過ぎやしません?国勢調査の結果が米連邦政府からの補助金に直接比例するだけに、ブルームバーグ市長も、もちろん結果に噛み付きました。
↓財政赤字が膨大なんで、補助金が大事なんです!!
ブルームバーグ市長の主張としては、
1)国勢調査局の数字は、移民を中心に22万5000人過小評価している(NY市独自の試算は840万人)
2)過去10年間で新築住宅件数は17万件に及ぶ
3)クィーンズの人口増加が過去10年で1300人のはずはない(注:クィーンズはアジア系を中心に移民のメッカ)
一方で2009年の国勢局・アメリカン・コミュニティ・サーベイでは、以下の結果が現れています。
1)公民権運動以来はじめて黒人の人口が減少、10年前と比較し5%減
NY市内の人口のうち、非ヒスパニック系の黒人人口は23%
2)非ヒスパニック系白人の人口は3%減
NY市内の人口のうち、
3)アジア系の人口は10年前から32%も激増、はじめての100万人超え
NY市内の人口のうち、アジア系の人口は13%
4)ヒスパニック系の人口は10年前から8%増
NY市内の人口のうち、29%
うーん、地下鉄やストリートで見かけるアジア系とヒスパニックの比率を踏まえると、確かにブルームバーグ市長の意見が正しいように見えたり・・・。1990年のとき、実はNY市、国勢局を相手取って法的処置を取りました。当時はNY市が勝訴していたんですよね。今回どうするかは、まだ検討中のもよう。
↓非アジア系女性の、アジア系男性の需要が拡大中なのは人口増加が一因かしら。
個人的には人口を過小評価しているという、ブルームバーグ市長の意見に1票入れたいところ。しかし仮に人口の伸びが鈍化したのであれば、2001年の同時多発テロ事件、2008年のリーマン・ショックの2つがNYを直撃したことが、もしかしたら影響したのかもですね。
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