そろそろ、32丁目の自宅から引っ越しをしようかな、と思い立ちまして、数々の物件を見て参りました。今のアパートは立地条件が最高で徒歩で会社に行けるほどですが、さすがにクローゼットが満杯でスペースが必要になってきたんですよ・・。
というわけで、近所の物件を拠点に探索を始めたんです。知り合いのブローカーに尋ねて回ってみて・・・これがビックリ!!私の家賃はスタジオ(ワンルーム)で1550ドルなんですが、こんな格安物件(自分言ってて信じられませんが)、イマドキ全然ないんですね・・・。2aveからLexington aveなんかで探してみたものの、大抵1800ドルオーバー。スタジオで、ですよ???信じられないです・・・。
Lexと40丁目付近の物件なんて、最高でした・・・。まるで蝋人形の館のような不気味さ満点な上に、エレベーターは扉が手動式!!!いわゆるレトロでガチャコンと開閉しなければいけないタイプ。しかも最大で3人しか乗れないんです!!!!恰幅のいい方なら、恐らく一人で窮屈になろうかと・・・。
↓本物はこんな程度じゃありません。心霊写真ができそうで、写真は撮影しませんでした・・。
部屋全体に腐臭が漂っているようで、一緒にいた友人なんて「スパイダーマンの隠れ家みたい」と大笑いしてましたっけ。ホント、ヒーローのスパイダーマンというより、悪役が潜んでそうなダークな雰囲気。しかも染みだらけでお家賃1800ドル!!!NYの家賃状況、ホントにクレージーとしか言いようがありません。
で、気分転換におニューのラグジュアリー・コンドを見に行ってみました。夢でもみようと思って出掛けた先はContinental 。32丁目と6aveにございますこちら、周辺では最新のハイライズ。今大流行の一面ガラス張りの建物は、ゴージャス感が満点で住む人の気分はなりきりセレブに早変わりしそうです。
↓段違いなスタイリッシュな概観は、際立ってます(というより浮いてる?)
高層階のオフィスへ入ると、目の前にはエンパイア・ステートビルからタイムズ・スクエアだけでなく、360℃のNYのパノラマが飛び込んでくるのですよ。キッチンはパススルーと呼ばれるリビングと通じるスタイルで、内装はすっきりホワイトで統一。都会の粋を体現したこちらの物件、なんとスタジオで2700ドル!!!約25万円ですよ・・・。
ワンルーム(1LDK)になると、一気に3900ドルへ跳ね上がります。「1ヵ月無料ですよ」なーんて甘い言葉をささやかれても、とんでもないお値段に目眩すらおぼえます。やっぱりウォールストリートで荒稼ぎする金融マンとか、アーティストなんかがお住まいになるんでしょうかねぇ・・・。
と遠い目をしていたのも束の間。うちの近所にあるTower 31 に住むアジア人カップルを訪ねたんです。男性はブラック●ック勤務、女性はブルーム●ーグ勤務とまさに金融界のパワーカップルが住むこの物件は、Continentalと負けず劣らずNYのランドマークを見渡せる至高の摩天楼なんです。
しかし。
非常にお気に召していたはずの彼ら、引っ越しする予定なんですって。不思議に思って理由を尋ねると、ズバリ家賃の値上げ。なんと家賃が3500ドルだったところ、500ドルの値上げを通告されたんですって。法外な値上げにド肝を抜かれつつ、冷静さを取り戻し合法なのか尋ねてみると、合法なので引っ越さざるをえないそうな。かなり稼ぎのいいお2人でも、さすがに4000ドルは超えるべきではない壁なんですね。
確かに家賃にそんな大金をつぎ込むなんて、正気の沙汰とは思えません。しかも東日本大震災で高層ビルの欠陥も浮かび上がりましたから・・・風景を楽しめるとはいえ、馬鹿も休み休み言って欲しい!!!彼らの決断に共感しつつ、NYの家賃の高騰もとい荒唐無稽っぷり、ほとほと呆れてしまいました。リーマン・ショック1年後は、家賃がむしろ300ドルから400ドル値下げしていたのに・・・変わり身の速さは、カメレオンもビックリです。
↓こちらはコンチネンタルから、マンハッタンの北側を臨んで。夜になったら、さぞかしブラボー、でもお値段が・・。
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マンハッタン以外なら、こんな物件とインセンティブにクラクラ