プリンセスがプレミアム・ルーム稼働率を救う?

by • April 27, 2011 • Out & AboutComments (0)1912

為替の世界からちょこんと、株式市場の世界に鼻先を突っ込んでいる今日この頃。個別株を追っていると、企業側から社会のトレンドが見えておもしろいんですよ~。

ある日は、こんなネタを発見したんです。

Disney converting hotel rooms into ‘princess,’ ‘health’ suites

フロリダ州にあるご存知ウォルト・ディズニー・ワールドとカリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・アナハイム。こちらにあるホテル2万5000部屋のうち、約500室を何とプリンセス仕様のスウィートに衣替えしようというのです。オーランドのディズニー・ホテルの改築は、実に約10年ぶりのことだといいます。

↓プリンセス仕様のお部屋といわれれば、少女のハートは高鳴るばかりでしょう。


My Big Apple

室内は、「アラジンの魔法のランプ」を模った蛇口や、「美女と野獣」のフット・ストゥールを施してディズニー映画の主人公の気分に酔いしれること確実。ディズニー・ファンの子供たちをはじめ、大人の女性も魅了する可能性もあるかもですな。ウォルト・ディズニー作品のプリンセスは「眠りの森の美女」ををはじめ、白馬に乗った王子様に助け出されるのがセオリーですが、ディズニーランドのホテルではプレミアム・ルームの稼働率をプリンセスが救う見通しです。

女性をターゲットとした戦略、実はディズニーのオリジナル・アイデアではないのです。ラスベガスの大型ホテルのパームは2009年6月、すでにこうした女性顧客の利用満足度をねらった改築戦略を打ち出していたんです。

↓その昔、かくいう私もバービー遊びに時を費やしておりました。

My Big Apple

何かと申しますと、「ザ・バービー・スウィーツ」。マテル製人形の熱狂的ファンにはたまらないお部屋となっております。2350平方フィート(716平方m)に及ぶ堂々のスウィート、お値段は目玉が飛び出そうな1泊4000ドル也。ディズニーのプリンセス・ルームは比較的家族に優しいお値段に設定でしょうから、Kを超えることはない・・・と信じたいですな。

↓4000ドルの価値、愛好家なら理解可能?

My Big Apple

しかしエンターテイメント・ホスピタリティ産業、最近は比較的明るいニュースが増えてきたような気がします。スターウッド・ホテル・アンド・リゾートも、世界各地に散らばる系列高級ホテル「シェラトン」の120ヵ所ものラウンジを1億ドルを投じてアップグレードすると発表してました。

明るいニュースが聞かれるはずで。ビザが25日に発表した「ツアーリズム・アウトルックUSA」によると、リーマン・ショックから2年を経て、ビザカード保有者は海外旅行で財布の紐を緩めておりました。米国人のビザカード保有者による海外旅行のカード利用額は、2010年に前年比6%増の310億ドル。米国でビザカードを利用した外国人カード保有者にいたっては28%も急増し、340億ドルです。新たなショックを経験せずに巡航速度で経済が拡大できれば、こうした景気のイイ話がまだまだ飛び出すのでしょう。

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