引っ越ししたばかりで、いろいろ出費がかさむなかで、泣きっ面に蜂とは、まさにこのことです。
夫婦ゲンカした友人が我が新居を訪れ、愚痴を聞いていた土曜の夜のこと。さすがに午後10時半を回ったこともあって友人が帰り支度を始めた、その頃でした。私の携帯が鳴って番号をみると、見知らぬ番号でおまけに「877」で始まるフリーダイヤル系だったんです。不審に思いながら電話をとってみたら、なんとチェース銀行から!
話によると、当日にカリフォルニア州のウォルマートで100ドル相当の買い物が決済されたそうな。私の登録住所がニューヨーク州だったことから、チェース側は警告として電話をかけてきたのです。
↓ウォルマートなんて、人生で一回しか行ったことないですよ!
私の財務状況に合わせて不正利用された金額こそ大したことはなかったとはいえ、被害に遭った私、ここからが大変。以下の事態に直面せざるをえないことが判明したのです・・。
1)eメールで送付された不正使用の届け出に必要事項を書き込んで提出
(これはまだ許せる)
2)保有するATM/デビットカードが無効に
3)カードが無効になったので、オンライン・ショッピングはお預け
4)テンポラリーのカードは5~7営業日に送付
5)正式なカードはその後で発行
問題は2)から4)。だって引っ越したばかりですから、住所変更の処理を届け出た郵便局の対応がまだ完了していないんです。つまりテンポラリー・カードが届くまで、アメリカの郵便局ですから恐ろしく時間がかかること必至・・・。おまけにテンポラリー・カードから正式カードまで同じような手続きを踏む必要があり・・・当然オンライン・ショッピングもできない!!!ということは家具その他、引越し先で段階的に購入している品々、あわざわざ店舗まで出向かなくては買えないことになります。
日本よりも格段に商品の品数の幅が広いオンライン・ショッピング。これができないと、例えば苦労して探しに探したカーテン代わりのローラー・シェーズ、そして本棚も購入できないんです・・・(慟哭)。
我が身に降りかかった不幸(大げさですけど)を嘆きつつ、ふとネットでニュース検索してみました。すると一発で当日付けのデビットカード・スキミングを通じた犯罪のニュースが躍り出てきましたよ!WSJ紙では、マサチューセッツ州からワシントン州にまたがる小売店マイケルズ・ストアでのスキミング犯罪 が取り上げられてました。ここでは、詳細に犯罪の方法が紹介されてます。実際に犯人が小売店に接触した可能性が高いことが、何より気持ち悪いですよね。
↓犯罪のカラクリは、以下の通り。
我が家で寛いでいたガジェット好きの友人の一人は、私の被害状況を聞いた上で「デビットカードを使わない方がいいよ」と至極まっとうなアドバイスを与えてくれました。デビットカードは直接口座で決済するためPINナンバーと呼ばれる暗証番号を打ち込む必要がある一方で、クレジットカードはPINナンバーではなく、署名が必要。従って、他人の手に渡るリスクが多少なりとも低下するそうな。さらに、クレジットカード会社を通じるため約24時間の照合時間が発生するため、デビットカードよりもクレジットカードの方が買い物を照合した上で、不正使用を金融機関に摘発する時間が稼げるという話です。
友人の話がどこまで機能するかは分かりませんが、自己防衛のためには1)銀行口座を毎日チェックすること、2)デビットカードの多用を控えクレジットカードを利用すること--を心がけたほうがよさそうです。嗚呼、そんな対策を講じる前に、ワタクシはしばらく銀行の窓口通いが続きます・・・。
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