ただいまNYでもちきりの話題と言えば、これでしょう。
NY州選出の下院議員、アンソニー・ウィーナー氏が引き起こした事件です。ことの発端は、ニューヨーク次期市長の最右翼と目されていた彼のツィッターに投稿された、ハレンチな写真。下着をはいただけの下半身のアップだったり、あご部分から胸部の肌をあらわにした写真など、複数にわたってアップロードされたんです。
事件発覚当初の1日時点ではウィーナー氏、「名前がウィーナー(ウィンナーで男性の陰部を指す言葉)だから、からかわれた」と一笑に付すだけでなく、「ハッキング行為だ、調査する!!」と息巻いていたのです。一転して6日、記者会見で涙ながらに彼自身が複数のウィーナー氏の支持者宛てに送ったことを認めました。嗚呼。何という茶番でしょう・・。
記者会見後は、彼のお膝元とあってニューヨーカーの間で大騒ぎに。ニューヨーク・ポストは、「Naked Truth=裸の真実」、つまりは「まぎれもない真実」と銘打って、投稿写真で一面を飾りました。なかなか名文に、私も思わず爆笑していまいしたよ。
↓山田君、座布団10枚持って来て!!!
実は彼、「英雄色をの好む」を地で行く、女性関係が派手な方だったんですよね。2008年にはなんと、外国人女性モデルのアメリカ滞在を優遇する特別ビザを提案 。理由がまた、ふるってます。
「ファッション・ウィークにはじまり雑誌の紙面まで、ファッションは経済において大いに重要であり、何千もの雇用を創出する」
・・・正当化しすぎですよ、ウィンナーさん!!あ、間違えた。
奥様選びにも、ファッションを重視するスタンスがあらわれています。ヒラリー・クリントン米国務長官のスタッフだったそうですが、なんと有名デザイナーのオスカー・デ・ラ・レンタと交友を深めヴォーグ誌の誌面に登場しただけでなく、結婚式にはジョージ・クルー二ーやジョン・キューザックなど、一流どころの俳優が彼女のために列席したといわれています。
驚きなのが、彼女がイスラム教徒であること。ウィーナー氏自身は「リベラル」と自称してますが、ユダヤ系なんです。このニューヨークらしい宗教のボーダーを越えた結婚ですから、NY地元フリーペーパーのメトロなど、イスラム教の重鎮は奥様のフマ・アベディンさんに、離婚を思いとどまるよう説得しているですって。
↓奥様、彫りの深さが印象深い美女です。
まーでも、離婚はないでしょうね。奥様の妊娠が発覚しましたし。ウィーナー氏の浮気も、こうした事情を反映したかもしれません。浮気を正当化する気はありませんけど・・。結婚してまだ1年たっていない2人なので、ぜひともこの苦難を乗り越え、ハッキングと偽ったニューヨーカーのしたたかさ、もとい強靭な精神力と意志の力をみせつけていただきたいものです。
しかしニューヨークの当局者は、色モノのスキャンダルが多いですね~。2008年に発覚したスピッツァー元NY州知事の買春騒動はじまり、2011年2月にはクリストファー・リー前米下院議員が総合情報サイトのクレイグズ・リストで知り合った女性に、上半身の写真を送った事件が明らかに。年を経ずして、ウィーナー氏のセクスティング(文字だけの携帯メッセージ、テキストになぞらえ性に関する配信をこう総称します)ですもんね。さすがセックス・アンド・ザ・シティとして、名を馳せるだけあります。
↓リー前議員。見せつけたいくらい自信があるんでしょうな。
スピッツァー元NY州知事とリー前米下院議員はスキャンダルを背景に辞任しましたが、ウィーナー氏は留任を強調してます。あーあウィーナーさん、2010年7月末にザドロガ法案(同時多発テロ事件・医療賠償法案)が否決された当時、廃案に追い込んだ共和党を糾弾していた雄姿 は、どこへやら、ですな。
ちなみにホワイトハウスを舞台とした現役大統領の不倫スキャンダルにも寛容だったアメリカなだけあって、リベラル系のMSNBCの世論調査において、「辞任すべき」との回答は8日の米国東部時間20時半時点で29.1%に過ぎません。「辞任しなくてもよい」との回答は圧倒的に71.9%でした。まーどこぞの国の首相自身も進退問題で嘘をついた挙句に居直ってますから、彼も別に辞任する必要はないかもですね。
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