サラには仕事が必要なの。

by • August 22, 2011 • NY TipsComments (0)1503

ユニオン・スクエア付近を歩いてたんですよ。14丁目と3aveの角を曲がったところで、ショッキング・ピンクの張り紙が、目に飛び込んできました。しかも

Sarah Needs A Job.com

↓こんな張り紙を見たら、思わず目を止めちゃいますよね?

My Big Apple
思わず、一緒にいたアメリカ人を呼び止めて2人してWO-----Wと声を上げてしまいました。しかも興味を引かれたのは私だけでなく、通りすがりの旅行者らしいフランス人も、写真を撮影してました。超ド直球のキャッチコピー、インパクト大です。以前に「Forgetting Sarah Marshall(邦題:寝取られ男のラブ・バカンス)」という映画がありましたから、てっきりインディーズ映画の宣伝かなぁ、とも勘ぐってみましたが、サイトにいってみると・・・そのまんまでした。

サイトによると、サラ・フェルドマンさんはファッションの名門校パーソンズを2010年に卒業したものの、仕事に恵まれず。履歴書を送り、ドア・トゥ・ドアで各社を訪れ求活動に励んだものの、何ヵ月も音沙汰なし。そこでサラは、一大決心をしたんです。自分がいかにクリエイティブかを証明するために、その名もズバリ「サラには仕事が必要なの」というブログを立ち上げたというわけなんです。それだけでなくサラが仕事を探してるというメッセージを鮮やかなピンクの台紙にプリントして、NYのいたるところに貼り付けたんですな。実に思い切った手段です。

結果はというと・・効果アリ!ブログはたった1週間で1万件の大台を突破するという快挙を成し遂げました。さらには、CNNからインタニューを受けるという荒業も。極め付けに、彼女は今は APT 141というブティックで有給のインターンシップの座を射止めました!おめでとうございます~。

↓サラさん、ナイスアイデアでしてやったり。

My Big Apple

アイデア勝負で世間の注目だけでなく仕事も勝ち得たサラさん。この人の影響もあったんですかね~。

この人というのは、リーマン・ショックがアメリカを直撃した2008年9月以降、ウォールストリートに出現した男性です。スーツ姿に「Experienced MIT Grad for Hire(経験あるマサチューセッツ工科大学卒が、仕事を探してます」と書いた看板を胸と背中に掲げた、元インベストメント・バンカーの求職サンドウィッチマンですよ。来る日も来る日もウォールストリートをこの姿で歩き回った姿、私も何度か見かけた記憶があります。その姿は、世界恐慌が襲った当時を思い出させたものです。

↓ウォールストリートの名物男となってたんですよね~。

My Big Apple

アッパーイーストサイドの家を捨て、妻と子供をネブラスカ州の実家に帰し、求職サンドウィッチマンを続けて12ヵ月。ついに会計事務所 Weiser LLP での職にありつくことができたんです。メディアにも取り上げられて一躍時の人となった彼は、後にCNBCでこんなアドバイスを披露しておりました。以下、彼の就職必勝5ヵ条 です。ご参考までにどうぞ~。

1) クリエイティブになること

2) 新たな挑戦を迎えること

3) 就職アドバイザーなど、プロの力を借りること

4) 履歴書を書き直すこと

5) 自らを高く売るための自分自身のブランドを確立すること

7月の州別失業率 をみると、最悪のネバダ州は12.9%、カリフォルニア州も12.0%と最悪期を脱しながら、高止まり中。テキサス州、アーカンソー州、モンタナ州はそれぞれ8.4%、8.2%、7.7%と全米の9.2%を下回りながらも、2007年12月に開始した景気後退で最悪を更新しております。米国の労働市場の夜明けは、まだ遠いようです。

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