驚きました。NBAで労使協議が難航するなかで、NBA選手のデロンテ・ウェストがなんとホームデポに履歴書を送ったんです!!
「It’s official.. Pride 2 the side.. just filled out a application at Home Depot.. Lockout aint a game.. 」
(マジだよ。プライドは二の次さ。ホームデポ向けの履歴書を用意した。ロックアウトはゲームじゃない)
NBAでは、ついこの前のNFLのように労使協議が暗礁に乗り上げてるんですよ。チームオーナー側は30チーム中22チームが赤字という惨状を理由に、うなぎのぼりの選手の給与にキャップを設定しようとしたんです。ちなみに6月30日の契約終了段階で、NBA側は「フレックスキャップ制度」を提案したんですな。各チームの年俸総額の上限を6200万ドルと規定しつつも、多少の柔軟性を保つという内容だったものの、選手側は強硬姿勢をくずさず。ロックアウト(チーム設備一切の閉鎖使用不可)という現状にいたっており、当然ながらトレードやFA交渉も凍結する有様です。
ロックアウトが開始した副産物で、すでにNBAの一部選手はトルコのチームへの移籍を決定しており、有力選出の国外流出が発生しております。LAレイカーズのスター選手で私が密かにアンオフィシャル・神戸アンバサダーの称号を与えるコービー・ブライアントも、トルコへの逃亡がささやかれました。
↓コービーのサラリーは2524万4000ドル でダントツ1位。
で、くだんのウェスト。彼も海外という選択肢を採ればよいと思うでしょ?残念ながら彼は2009年に三輪バイクを運転中、無免許の銃などの武器を携帯していたところ、逮捕されたんですよ。これが運のツキで裁判を抱えた彼、出て行くお金は大きいわ、海外に出たくても逮捕歴が邪魔して契約を交わすこともできず。明日をも知れぬ絶望の淵で、ホーム・デポに光明を見い出したというわけです。
ちなみにNBA選手の平均年収はといいますと、目玉も飛び出す515万ドル也!!!サラリーマンの生涯年収を遥かに超える金額なんですよ。それにも関わらず、選手側は給与キャップ制度に猛反対するとは・・・非常識と思うのは、私だけですかね。
↓スターンNBAコミッショナーも、お手上げの状態。
選手側の気持ちも、分からないではないですよ。大学に1年通っただけでNBAに進出できるワン・アンド・ダンという制度のおかげでロクに勉強もせず、バスケットに人生を捧げたせいで、第2の人生に踏み出すのもよっぽど有名じゃないと難しいことでしょう。
私の友人も、悲しい末路をたどった1人です。日本のバスケット・リーグで活躍していた90年代後半、彼は常時キャッシュをマネークリップに30万円以上はさんで持ち歩いてました。カルティエのパシャを現金で買ったりするほどの、羽振りの良さだったんです。おまけにオフシーズンに住んでいたLAのコンドミニアムは、ジャクジーとプール付き。車といえば、レクサスのSUVでした。
ところがそれから10年。リーマン・ショックが襲った後に久方ぶりに聞いた彼の声は、当時の尊大ぶりが垣間見れず。とつとつと語るにまかせて話を聞いてみますと、お母様の手術に貯金を投げ出し、保有していた投資信託の価値は急落し、バスケット・ボール選手生命を終えた後に見つけた建設工事現場の監督職も失ったんだとか。バスケ選手だった頃は女性をとっかえひっかえしていた彼、今となってはたった一人。地元アトランタに帰っての失業者生活は、1年近くに及んだといいます。さみしい限りですな・・。
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