ファッション・ウィーク が9月8日、ちょうどオバマ米大統領が米国雇用法の演説を行ったときを同じくして幕を開けました。奇しくもLVMH傘下の元デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏が人種差別と反ユダヤ主義発言をしたことにより有罪判決を言い渡された日です。ガリアーノ氏の暗いニュースと、景気後退への不安が舞台のリンカーン・センターにも垂れ込めるなかマックス・アズリアなどを皮切りに、ショーの花が開きました。フェースブックを通じ、私のお友達からもファッション・ウィーク開催前夜祭イベント、ファッション・ナイトアウト(FNO)に参加して「Oh my god, Meatpacking is crazy!」など、嬌声を上げてましたよ。
去年から開始したFNO、フェースブックでの「Like」、いわゆるお気に入りに登録する数は今回13万5841人! 2010年同期の5万人から倍以上に膨れ上がりましたね。ファッションは世界の共通語、関心の高さがうかがえまます~。今年は5thアベニューに建つティファニー本店で、ドラマ「Gossip Girl」のリートン・ミースターが、自慢の歌唱力を披露したそうですよ。ドラマは興味ないんですが、お母さんが元囚人という事情を隠すことなく、しかもとってもポジティブな彼女は、ファッションだけでなくスタイルもカッコいいですね~。
↓ リートンちゃん、前髪作って清純系です~(FNOより)。
↓大人気ドラマ「Glee」のリア・ミシェルも、ニッコリ!しかし前髪大人気ですな(FNOより)。
年2回7日間ずつ開催されるファッション・ウィークは毎年4.66億ドル以上もの消費を生み出すそうですが、服飾関連への出費のほかの主な内訳としては3000万ドルがタクシー費用に、4000万ドルが外食産業へ、そして5600万ドルがホテル関連へ資金が流入するそうです。今年は失業率が高止まりするなかで、どれだけNY経済に恩恵をもたらしたのか、興味は尽きません。
ちなみにNYファッションウィークの前に出版されたセプテンバー・イシュー、すなわち9月号は、パリ版ヴォーグでモナコ王室の若きプリンセス、シャルロット・カシラギ嬢が話題になりました。米国ではケイト・モスと無難な選択に終わったせいか、さして注目度が低かったことを踏まえると、対照的です。結婚記念でアナ・ウィンターさん、ケイトに栄冠を与えたんでしょうか。とはいえ天下のケイト、ヴォーグの表紙を飾った数は英国、パリ、アメリカ版で53回ですから、さすが。
↓表紙のケイトは、貫禄よりもむしろデビュー当時のごときあどけなさがいっぱい。
アメリカ版のヴォーグが登場したときには、景気回復モードが色濃かったんですな。ページ数は758ページ。そのうち584ページ 、すなわち約4分の3が広告だったんです。前年比でみると、広告ページは50ページ増。9.3%増加しました。リーマン・ショック後の2009年版が450ページ以下だったことを踏まえると、その回復は目覚しいばかり、
とはいえ、2007年9月号は、広告ページが過去最高の727ページだったんですよねぇ・・・雑誌全体では840ページにおよび、その重さは何と2kgを超えたという伝説を作ったんです。それから踏まえると、来年に広告減少の波が襲ってくるかもしれませんね。
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