週末は打って変わって、気温が10度以上も急伸。お散歩に出かけるのにジャケットはおろか、ジーンズすらカットオフしたくなる陽気に包まれました。我が家があるロング・アイランド・シティとマンハッタンをつなぐ7番線が工事のため週末に完全運転中止となっていたことにもくじけず、近所を飛び出しお散歩することにしたんです。
貨物列車の線路を、奇想天外な発想で公園に造り替え、ハイラインという名前で誕生した憩いの場で寛いでいたとき、異変が起こりました。周囲の人々が空を指差し、「あ、鳥だ! 飛行機だ! いや、タケちゃんマンだ!」とは言いませんでしたが、嬌声を挙げ始めたんです。はてなと思って私も空を見上げ、オドロキました。だって、こんな文字が空に浮かんでいたんですもの。
↓LOST・・・一瞬、無人島のサバイバルを描いたドラマ「LOST」の番宣かと。
LOSTの後に作られた文字が「IN」と「LEASE」で「LOST IN LEASE」。さらには「LAST CHANCE」など、次々に文字が浮かんでは消えていき・・・意味不明な文字の羅列に、私もポカーンとするばかり。結局、皆目見当つかないまま、ブルックリンから立ち去る羽目になりました。あーー、何だかはがゆい気持ち・・。
自宅に戻って検索したところ、実はこれ、ミートパッキングに突如あらわれる公園、ハイラインを支える非営利団体「扶レンズ・オブ・ハイライン」がスポンサーとなっているアート団体「ザ・スカイ・イズ・ザ・リミット」のアートだったんですね。カーネギーメロン大学の准教授であるキム・べック氏の作品でございました。
べック氏いわく、現代の低迷した経済とお店の看板にあるような宣伝文句を掛け合わし、世相を表現したんですって。つまり
「They’re advertising messages that are no longer advertising anything specific.‘Lost Our Lease’ can speak to the feeling of being exhausted, and ‘Last Chance’ is everything coming to an end. ‘Now Open’ means something else as well」
→(LOST IN LEASEをはじめとした)こうした言葉は、もはや具体的な宣伝になっていない広告メッセージなの。「契約切れ」とは疲労困憊した様子を、「最後のチャンス」は全てがいつか終わってしまうことを、「営業中」も別のことを意味するの」
だそうです。さすがアートなだけに、ひと目みただけで理解できないものがあります。
↓ハイラインは、これまでの公園の常識をくつがえす、近未来型空間。ハドソン川を一望できます。
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