東京に来ると、やはり避けては通れない丸の内。滞在中には、2回にわたってランチのお招きにあずかりまして、光栄至極でございます。
1軒目はオアゾ内7階にある名古屋料理「蔵人厨ねのひ」。ソニー創業者の盛田昭夫氏を輩出した、盛田家が営むレストランですね。17世紀にさかのぼる歴史を誇る酒蔵ですから、レストランに進出するのもむべなるかな。ねのひの名も、清酒に由来するんですよね。中国の正月では、最初の「子(ね)」の日に無病息災を祈る行事があり、それが日本に伝わって奈良・平安時代に宮廷行事へ進化したそうな。転じて、「ねのひ」には「天上人(天皇)の台所担当が提供するお店」といった意味へ移り変わったようです。
↓お店に飾られた「盛田」、歴史の躍動を伝えます。
ランチメニューとはいえ、コースの一品それぞれ「ねのひ」の名にふさわしい。やんごとなき人々から愛されたであろう、いとも上品なお味が舌の上で優美に弾む感じです。この日は飲みませんでしたが、主張し過ぎない控えめ感がいじらしい。生きている喜びを文字通り味わいながら、腫瘍を切除したばかりの方をお話させていただくのは、さらに生を実感する時間でもありました。
↓コースが詰め込まれた重箱かと思いきや、前菜盛り合わせでした。
↓桜色に咲いた小花のようなお寿司が、愛いのです。
別の日にオフィスビルの秘密のアッコちゃんならぬエレベーターを使って下りたときには、酢重ダイニングへお出掛けです。ワタクシ、ご招待いただいた方から「何が食べたいですか?」と聞かれ、いけしゃあしゃあと「シーフードがいいです」なんて答えときながら、オーダーするときには「豚の生姜焼き定食をお願いします」なんて、あっさり心変わりしてましたよ。
↓素朴でいて、お腹にしっかりたまって豊かな気分でご馳走様!!
約2年ぶりにお会いした方に、「垢抜けましたねぇ」なんてお褒めの言葉を賜ったものの、お箸使いがだらしなく、ぽろぽろと思い出ではなくご飯を落としてしまってお恥ずかしい限りでもありました。あああ、NYに帰ってきたとはいえ、お豆を一粒ずつ拾い上げることから、矯正しますかねぇ・・。
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