アメリカ中を駆け回る裸のシェフ、ついにピンク・スライムを撃沈させました。快挙ですね!!!
裸のシェフとは、日本でも元祖イケメン・シェフと知られ、その名もズバリ料理番組「Naked Chef」で本国イギリスだけでなく、アメリカでも大活躍のジェイミー・オリバーです。彼は現在、不名誉にも世界で肥満率ワースト10位以内にランクインするアメリカで、「フード革命(Food Revolution)」というキャンペーンを通じ、食の啓蒙活動を展開中。ジャンク・フード中毒なアメリカ人の食生活を変革させるべく、尽力しております。単にウェブサイトで健康的な食生活を呼びかけるだけでなく、全米各地のコミュニティをその足でめぐり、地元ラジオに出演するだけでなくレストラン、果てには給食のメニューにメスを入れますよ!
↓ジェイミーと一緒に、肥満と闘おう!!!
ジェイミーが掲げる目標は、いたってシンプル。
1)家庭で料理を作ろう
2)健全な給食を提供しよう
3)コミュニティで手作り料理を広めよう
4)企業も健康な食生活の普及に協力しよう
そんなジェイミーが糾弾してきた対象のひとつが、「ピンク・スライム」。マクドナルドやタコベルが仕様する、牛肉ミンチのことです。通常食肉として使用されない部位の牛挽肉を脂分と肉部分に仕分けした上で、家庭用洗剤である水酸化アンモニウムを加え、バクテリアなどを殺菌した加工肉なんですよね。米農務省は、この「ピンク・スライム」の使用を許可していたため、今日までジャンク・フード業界で一般化していました。
↓薬品のおかげでビミョーなピンク色に変化し、毒々しいこと限りなし。
ジェイミーがセレブ仲間も取り込んで果敢に禁止を求めた結果、マクドナルドは2月1日、白旗を揚げます。「ピンク・スライム」の使用中止を発表するにいたったわけです。他の大手ファースト・フード・チェーンも、追随するでしょうか。
肥満といえば、貧困率との相関性が高いといわれますよね。WSJ紙オンライン版も2011年6月7日、トラスト・フォー・アメリカズ・ヘルスとロバート・ウッド・ジョンソン基金の調査を紹介してましたね。いわく年収1万5000ドル(約115万円)の成人における肥満の割合は33%である一方、年収5万ドル以上の場合は24.6%へ低下します。
食に関する補助金のうち75%が食肉や乳製品に流れる一方、野菜や果物は0.5%以下と、食肉・牧場業者への補助金が高いアメリカでは、新鮮な野菜を食べるより、お肉を食べるほうがお腹も満たされ経済的・・・。ついついお肉に手が伸びるんでしょうな。
ニューヨーカーの間でいくらお寿司が人気とはいえ、アメリカ全体での魚の消費量は日本人と比べると圧倒的に低い。2003年と古いデータですが、1人当たりのシーフード消費量は日本人が66kgに対し、アメリカ人はわずか21kg。反対に肉類消費量は日本人が43kgに対し、アメリカ人はオドロキの123kgだといいます。実際にカリビアンである家人も、私と生活してから魚を週に2回食べるようになりましたし、アメリカで生活する人々にとって、いかにお肉が身近な食べ物か、痛感させられます。何でも、バランスが大事なんですけどね・・。
↓ジェイミーはお手ごろな値段で料理する方法も伝授。健康的な食生活をエンジョイしたいものです。
Comments
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やっぱり歴史は繰り返し、祝ジャイアンツ優勝!!
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WOWOWでやってました、Food Revolution
ビックリするよね、アメ人の食生活w
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>Mayuka.Sさん
へええ、日本でもやってたんですねぇ。私は彼氏に見せられて初めて視聴、給食に揚げ物ばっかり使って悪びれない係員にはオドロキました。