アカデミー賞、第84回目を迎えました。歴史のあるアウォード、今年のレッド・カーペットは片手落ちでした。華があってしかるべきなのに、ベテランから若手まで、ガッカリしてしまう姿に思わずチャンネルを変えそうになりました。
ウォルト・ディズニー傘下の放送局ABCで放映されたレッド・カーペット、TVをつけてすぐに画面に登場したのは、ジョージ・クルーニー。恋人であるモデル兼レスリングのチアリーダーであるステーシー・キーブリーをアクセサリーに登場したものの、大人の色気風なのか倦怠感満載で、恋人のドレスもゴールド・アンドロイドみたい。アカデミー賞を何度も獲得してメガホンも取るだけでなく、政治的な活動にも積極的に参加する彼ですが、何だか薄っぺらさが拭えないんですよ。なぜ彼ばかりがアカデミーを受賞できて、ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオが栄誉に浴することができないのか、ホント不思議。
とはいえ、彼はいわゆる「ゴールデン・レシオ」と呼ばれる美しい顔の典型なんだとか。だからこそ、人々は彼に傾倒してやまないってことになるんですね。彼の魅力が、なせる技ということでしょうか。
↓素晴らしい俳優と誰もが認めるジョージですが、選ぶ女性は長身でも小粒が多い。
今年の目玉のルーニー・マラ。話題の映画「The Girl with the Dragon Tattoo」で話題になった彼女は、実に痛々しかった・・。胸元の骨が透きとおるかのような痩身の彼女の体を、卵白で被っただけのように見せるドレスは、見ているだけで寒々しい。アカデミーの朝に選んだとコメントしておりましたが、寝ぼけてたんでしょうか。とはいえ、ジバンシーのドレスと聞いて、納得。スーパーボウルのハーフタイムで、主役のマドンナがまとった衣装をデザインしたのが、ジバンシーなんですよ。マドンナがグラディエイター風だったり、ルーニーがエイリアン的蚕風だったり・・・名作からヒントを得たらしい彼のイリュージョン、恐らく一般人の私には理解できない世界なんでしょう。
映画「My Week with Marilyn」で見事ゴールデン・グローブを飾ったミシェル・ウィリアムズ。故ヒース・レジャーの元奥様ですね。アカデミーはルイ・ヴィトンのドレスで悩殺!!さすがマリリンの役を射止めただけに、チーズケーキを連想させる柔和さです。
↓宙に浮いているかのような、フワフワなイメージもクリーミィー。
プロジェクト・ランウェイの審査員で有名なファッション誌エルのエディター、ニナ・ガルシアのお気に入りは、ルーニー・マラ、オクタビア・スペンサー(ノミネート作品;The Help)、ジェシカ・チャスティン(同じくThe Help)。そしてミシェル・ウィリアムスも絶賛してました。専門家の見る目は、やはりズブの素人の私とは全く違うことが分かります。
反対に、エマ・ストーンは若手の中でもひときわ際立った美しさをみせてくれました。赤毛の彼女の部屋に、深紅のドレープが利いたドレスがまるで薔薇のようでした。ジャンバティスタ・バリのドレスは首元で結んで裾に流れてため息が出そう。銀幕の女優を思わせる優雅さで、これぞハリウッド!!!という貫禄。23歳ながらコメディ「Easy A」からシリアスな役「The Help」まで、守備範囲が広いこともあって、将来が楽しみ過ぎです。
レッド・カーペットは残念でしたが、今年のホストは、ビリー・クリスタルはさすがでした。アカデミーのホストは9回目。アカデミーのプロデューサーに抜擢されたブレット・ラトナー監督だったところ、差別発言で降板を余儀なくされたんですよね。おかげで司会役を務めるはずだったエディ・マーフィーもキャンセル。さすがエディを「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズでスターダムに押し上げたブレットが辞めさせれれば、エディも降りざるをえなかったことでしょう。ラトナーの最新作「Tower Heist」で、エディも準主役を張りましたしね。
代わりに白羽の矢が当たったビリーは、さすがしばらく表舞台から遠ざかっていたといっても、エッジを忘れませんでした。オープニングで「経済危機の最中、9人の百万長者が黄金の銅像を求めて争います!」だなんて、言ってくれます~。
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偶然なのか必然か、アカデミーと政治の意外に蜜月な関係