矢沢あいの「マリンブルーの風に抱かれて」を思わせるタイトルですが、ラブストーリーではないです(笑)。
ハイチ系のお友達が昇進したというので、お祝いディナーへレッツ・ゴー☆仕事帰りに気楽に出かけられつつ、味覚をフル活かしたシーフードを食する野望をもった彼、丹念に調べて見つけたお店はPier 9 。外から見ると横に並ぶダークでレッドないかにも何かがハプニング!といったドキドキ感をもたらすレストランとは違い、もう少しゆったり波をただよう雰囲気。9aveをもじって名づけた「埠頭」なだけあって、ミッドタウンに忽然と現れるディナークルーズに誘われるのですよ。
↓店内は、船長がくゆらせるパイプの煙の鈍い白さを思わせる。
とはいえ、ミシュランの三つ星レストランではありませんから、もちろん贅を極めたインテリアであたなを魅了することはありません。でも、この店はウェイター勢がフルでサービスを披露してくださるのがステキ。このお店は独自のマティーニがNYらしくご自慢なのですが、「ダーティー」といえば、オリーブの汁を加えたマティーニですよね。これを説明して下さるのに、「もう~、とってもダーティーで、今夜は眠れないかも!」なんて初めて来た顧客にはじけたジョークを嫌味なく飛ばせる人が、どこにいるでしょうか。実に痛快です!!
オドロキなのが、この一品。By Land Martiniはマティーニはマティーニでも、トリュフの風味をふんだんに詰め込んだリッチで大人の風格。お供のオリーブには、ゴート・チーズが詰まっていて、お酒というより、味わいは料理の領域に達しております。
↓一杯飲む前に、一品抜くことをおススメします。
料理はといえば、前菜でいただいたCrab & Shiitake Aranciniがクリーミィーかつドリーミィーでした。揚げ物は余り好きこのんで食べないのですが、ちょっぴりスパイシーなタルタルソースに、ジューシーな蟹肉とほっこりシイタケが実にうるわしいハーモニーを奏でてくれます。正直、私がメインに選んだパスタはB級グルメらしくベッタリで、かつお友達が選んだミックス・シーフードもこげ身が気になりましたが、いくらレストランでも完璧にたどり着くことは稀だと理解していれば、まったくもって許容範囲内ですね。
↓その名も楽しいLaughing Bird Shrimp Tacos(右)も、捨てがたいお品です。
総評としては、ハッピーアワーに前菜をつまみながら、おしゃべりして美酒に酔いしれたい店ですね。BARメニューは実に幻惑的なので、トライする価値は十分ですよ。個人的にはBy Land Martiniもさることながら、Devil’s Triangleの魔力に身を委ね続けたいかな。
↓見た目に騙されるとグイッとグラスを傾けると、その強さに焼けどしちゃいますよ~。
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