NYで多発中の事故といえば、エレベーター。
2011年12月に、マディソン・アベニューのビルでエレベーターの入口にはさまれて女性が死亡する事故があったんです。ご冥福をお祈りすると同時に、このような悲劇を繰り返さないためにも、NY市はエレベーター業者やビル管理会社は安全確認と定期点検を重々義務付けていただきたいものです。
といいますのも、NYでエレベーター事故は、日常茶飯事といっても過言ではなく。私はエンパイア・ステート・ビルディングから、メイシーズの向かいにある34丁目沿いのビル、NYMEX、ウォールストリート近くのビル、そして現在のパークアベニューまでオフィスをを転々としましたが、いろいろありました。さすがにNYMEXやパークアベニュー沿いの今のオフィスは大丈夫ですが、エンパイアは80年以上前、1931年に完成したとあって、エレベーターが停まるのは珍しくない事象。76階という高層階へ上昇していくなかでガクン、と揺れる感覚は肝が冷えるどころではありません。まー毎日頻繁に使用していけば、多少のエレベーター停止くらいなら驚かなくなりますけどね。
↓エンパイアのエレベーター、アールデコを存分にちりばめたなだけに豪華は豪華です。
古いビルでありがちかと思ったら、そうではないのがエレベーター問題。築2年の我が家にも、まさかまさかで発生してしまいました。ある週末のお出掛けから帰って、エレベーターで我が家へ戻ろうとボタンを押したんです。エレベーターはいつも通り上昇を始め、我が家がある階にたどり着きました・・・はずでした。しかし、扉が開かない。おかしいと思った瞬間、ビュンっという音とともに落下したんです!!!
すぐにガタンッと震えてエレベーターは停まりました。エレベーターがどこにあるかを示す右上方の枠には、倉庫を示す「C」の文字が。我が家がある階から地下まで落ちたのかと不安におびえていたら、ようやくエレベーターの扉が開いて、わずか1階分だけ落ちたことに気づいたんです。
気を取り直した私はエレベーターの異常について知らせようと、「Call」ボタンで管理会社と連絡を取って事情を説明。名前を伝えて話し終えた後に、はたと気づいてアパートに住み込んでいるセールス担当の方が住む部屋へ。住人の方に問題を知らせる義務を感じたんです。
ところが。
このセールス担当、呼び鈴を押しても出てこない。部屋の中から音楽が聞こえてくるので、いることは間違いないんですよ。仕方なくドアをコツコツコツコツ辛抱強く叩いて、ようやくこのセールス担当、ドアのチェーンの隙間だけ顔を出してきました。Excuse meとことわって事情を説明したら、この方なんておっしゃったかと思います?「i am aware of it. I already took care of it」とうるさそうにあしらって、ドアをバタンと閉めたんです。
この間に、「Are you OK?」とか、「I am sorry that you went through with it」なんて気遣うひと言はまるでナシ!!家人いわく「あいつはセールス担当だから、管理人みたいな仕事は一切しないから」なんて弁護してましたけど、売ってるアパートにこんな技術的な問題があることを見過ごすのが信じられない!!結局、エレベーター会社の修理人と近所にする管理人がやってきて処理に当たりましたけど、エレベーターの修理人がオートロックのアパートに入るために、私の家の呼び鈴を押してきましたからね。いかにセールス担当者が適当かが、理解できるというものです。皆さま、海外でアパートを探すときには、管理人が住んでいる物件を選んだほうがいいですよ。無責任で自分本位な方々は、あなたの安全を守ってくれませんからね。
↓値下げしたとはいえ、195万ドル=約1億6000万円の物件なのにセールス担当の対応ひど過ぎ・・。
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