5月9日、オバマ米大統領がこれまで明確にしてこなかった同性婚への立場を、ABCでのインタビューでついに「支持」と高らかに宣言しました。あれから数週間。地殻変動は着実に起こっています。
あれから約2週間後の今日は、アイロン・マンをはじめスパイダーマンを生み出したアメリカン・コミック製作大手のマーベル・コミックが、同じくABCの看板トーク番組「ザ・ビュー」でXマン・シリーズ初の同性愛者ヒーローとなるノーススターが、長年のパートナーであるカイルとの結婚を発表したのです。
実はその前日に、山は動いておりました。スーパーマンやバットマンなどを世に送り出したDCコミックスの共同出版社であるダン・ディディオ氏がロンドンで開催されたコミック・コンベンションにて、DCコミックスが誇る看板ヒーローの一人が「同性愛者になる」と宣言してたんですよ。コミック界を牛耳る2大アメコミ出版社が、こぞってゲイ・ヒーローのスポットライトを当てたことになります。
↓Xメンに、同性愛ヒーローがいたなんて全く知りませんでした。
個人的には、マーベルの親会社だからっていうのは分かるんですが、オバマの同性婚の支持表明までディズニー傘下のABCっていうのがミョーにお膳立ての匂いがプンプンし過ぎて鼻つまみですが・・。
ミット・ロムニー共和党候補が4月24日の予備選でペンシルベニア州など複数の州で指名を獲得し、名実共に共和党の大統領候補としてオバマ米大統領に宣戦布告したとき。クリントン元米大統領候補の言葉をもじり、「It’s still about the economy,,, and we are not stupid(まだまだ経済がすべてであり、そして我々はバカではない)」と挑発したように、同性婚は必ずしも米大統領選を左右する最重要問題ではないでしょう。
とはいえ、オバマVSロムニーが大接戦であるのは周知の事実。同性婚を支持してリベラル票を確保したいオバマさんにとっては、アメコミのヒーローの同性愛キャラがパワーアップするなんて、まるで援護射撃しているようですね。
↓ロムニー候補は90年代半ばは同性婚擁護派を経て、マサチューセッツ州知事時代に反対派へ鞍替え。
ところで、ワシントン・ポスト紙のブログ をみると、その他の出版社から出ている同性愛者関連のコミックが紹介されております。トム・バティック氏が送る漫画「FUNKY WINKERBEAN」は、小さな町にびこる同性愛者への蔑視にジョークを交えながら鋭く切り込んだ作品。アーチー・コミックスも、「Don’t Ask, Don’t Tell(聞かざる、言わざる」で有名な不文律がはびこる米軍人間の結婚を描いてます。日本ではおねえキャラの芸能人がお茶の間を席巻しているのかと思いますが、こうした啓蒙活動も展開されているんでしょうか?
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