米連邦裁判所は28日、懸案だった国民皆保険条項、英語で言う「Individual mandate」を含む医療保険改革を通過させましたね。米株は初期反応として下落。ヘルスケア関連が下げを主導してました。
以前にお伝えしたように、共和党の大統領の指名を受けた判事が5人、民主党の大統領の指名を受けた判事は4名です。
でも反対に、票決は5対4。
賛成した顔ぶれはというと・・・?
(出所:Think Progress)
すなわち、
(賛成)
ジョン・ロバーツ(最高判事)→2005年 ジョージ・W・ブッシュ 保守派
ルース・ベイダーギンスバーグ(女)1993年 ビル・クリントン リベラル派
ステファン・ブライヤー(男)→1994年 ビル・クリントン リベラル派
ソニア・ソトマイヨール(女)→2009年 バラク・オバマ リベラル派
エレナ・ケイガン(女)→2010年 バラク・オバマ リベラル派
(反対)
アントニン・スカリア(男)→1986年 ロナルド・レーガン 保守派
クラレンス・トーマス(男)→1991年 ジョージ・H・W・ブッシュ 保守派
ジョン・アリトー(男)→2006年 ジョージ・W・ブッシュ 保守派
アンソニー・ケネディ(男)→1988年 ロナルド・レーガン やや保守派
賛成派は女性3人、男性2人、ロバーツ最高判事以外は予想通りリベラル派で占めましたね。個人的には、人として生活するのに医療システム全体を変えない限り、医療保険が必要だと認識しています。いや確かにアメリカの医療保険は、役立たずですよ?捻挫した足首のレントゲン1枚撮影しただけで、1200ドルを請求してきますしね。
保険があってもこんな有様ですから、ないと法外な医療費をふっかけられて当たり前。NYタイムズ紙によると、2010-11年の間に非営利団体Credabilityに家計債務相談を持ち込んだうち、20%が医療関連だったといいます。過去2年間との比較では、12-13%増となりました。アメリカの成り立ちを踏まえると「大きな政府」を標榜していない国とは重々承知してますけど、最低の権利を得る手助けくらいはしてもいいのではないでしょうか。
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