IRS is watching the Olympic athletes for tax duties.
笑い事じゃないですね。
CBSの報道によると、4年に1度の世界のスポーツの祭典でメダルを獲得した場合は
金メダル→2万5000ドル(195万円)
銀メダル→1万5000ドル(117万円)
銅メダル→1万ドル(78万円)
が賞金となります。
アメリカが誇るご存知フェルプス選手、今回で金メダルは通算14個なんで税金は・・
これに対し、アメリカ政府は納税義務の一貫として、メダリストに約36%の所得税を課すんですよ。すなわち、
金メダル→8986ドル(70万円)
銀メダル→5385ドル(42万円)
銅メダル→3502ドル(25万円)
相当の税金を徴収するのですって。
アメリカで国籍を取得した場合、アメリカに居住していなくても税金を支払う義務が生じる--とは、移民弁護士さんから聞いたお話。オドロキでしょ?日本国民である私は日本に納税義務がないように、アメリカは経済協力開発機構(OECD)に加盟する国で唯一、海外在住の国民から税金を徴収することで悪名が高いのです。その割に財政赤字が・・とはもう考えたくもありません。
そんなわけで、ブルームバーグも5月2日付けの記事で、
「富裕層資産管理で名高いスイスの銀行UBSに務めていたブラッドレー・バーケンフェルド受刑者の内部告発を発端に脱税取り締まりが強化された4年間で、米国のパスポートを返上する申請は7倍増えた」
と報じてました。
つい先ごろまで、アメリカでは低成長時代と低インフレ時代の到来を予感して「日本化(Japanization)」という言葉がはやりましたっけ。でも、財政赤字が先進国を中心に暗い影を落とすなかでは、どこぞの国々と違ってメダリストに終身無税の権利を与えるなんて時代遅れになりそうですね。次回のオリンピックでは、「税金のアメリカ化」として「Americanization」なんて言葉が飛び出すかもしれません。
アンクル・サムは、海を渡っても追いかけてきますよ!
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