Apple Won Big Time, But Creators and Competitors Will Suffer.
アップルとサムスンの対決、アップルの完全勝利に終わりましたね。27日のマーケットは寄り付きとともにアップル株が窓を開けて急伸し、一時2.7%高の680.87ドルを示現。対して、サムスン株は韓国市場で約8%も急落してしまいました。
こうしてみると、iPhone誕生後のサムスン製スマートフォンの違いは歴然です。
WSJ紙のこちらをみれば、陪審員の判断は一目瞭然です。今回の結果を踏まえ、サムスン製スマートフォンをお持ちの消費者にはどのような影響が考えられるのでしょうか。CNNマネーによりますと、
1)特許侵害の対象となったスマートフォン保有者の場合
→特許侵害がみとめられたとはいえ、商品回収とはなりません。ただしソフトウェアのアップデートでデザイン動作の調整が入る可能性があります。
2)サムスンのタブレットの場合
→特許侵害の対象とはならず、販売差し止めも何も問題なしで消費者への影響なし。
何よりも、今後をうらなう上で問題視されるのは、その外観やアイコンの整列をはじめとしたデザインの特許侵害がみとめられたことでしょう。アンドロイド携帯を押すグーグルにとって、痛手であることは間違いありません。
そもそも「アップルVSグーグルの代理戦争」と呼ばれたこの決戦でアップルが完膚なきまでにサムスンを打ちのめした結果、グーグル傘下に入ったモトローラを攻撃するシナリオもありえるでしょう。米国のスマートフォン市場でアンドロイドが51%を占めている事情を踏まえれば、34%のiPhoneを製造するアップルが勢いに乗って攻勢をかけることもありえます。しかも世界市場へ広げると4-6月期でアンドロイドは中国市場に押し上げられ68%と7割近くを占めており、2011年の46.9%から躍進を果たしました。iPhoneはといえば4-6月期で16.9%ですもんね。
他業者にとっても、スマートフォン市場への参入が困難になるといえそうです。スマートフォンという手のひらサイズのデバイスでデザインの多様化を図るなんて、容易ではないでしょう。アプリケーションの配列や形状に変化をつけるのも、至難の業のはず。広告関係のクリエイター陣は、今回の結果に対し「クリエイターに手かせ足かせをはめるのか」と憤慨しておりました。
スマートフォンのデザインで、どれだけ差別化を図れるのか疑問です。
まー、ここまで来るとやりすぎで、訴えられますわな。ネタ元はここ。
反対に、販売差し止めに関する公聴会が9月20日に開かれますが、基本的に問題にならないでしょうね。なんせ特許侵害の対象が旧型でしたし・・。
今回のアップル勝利で特許問題を抱える企業が覚えておきたい名前といえば、アップルの代理人を担当した法律事務所モリソン・フォレスターのハロルド・マクエリーニー氏、ビル・リー氏などではないでしょうか。サムスンの代理人は法律事務所クィン・エマニュエルからチャールズ・ヴァーフォーベン氏、ピル・プライス氏などでした。
※追記
地下鉄の駅前で配布されている無料の地元紙メトロをめくると、29日版にこんな一面広告が・・。1つ買えば1つ無料って、ギャラクシーの投げ売り開始なんでしょうか。新製品「ギャラクシーS3」発売前だからかもしれませんけど、タブレットまで含まれているのが謎です。
Comments
エンパイアで発砲事件、犯罪がはびこりつつあるアメリカのいま Next Post:
NY市で一番の不正直者は、どこ出身??