Strauss-Kahn Did Not Have A Great Taste…probably
ソフィテル・ホテルといえば、2011年5月の事件で一躍有名になりました。そうです、ストラスカーンIMF専務理事(当時)が、強姦未遂の罪で逮捕されるに相成った現場です。
たまたま、ここにフラッと食事にやってきました。家人が日本でもお馴染みレストラン検索情報サイトのオープンテーブルで予約して、ディナーナイトの始まり始まり。ストラスカーンIMF専務理事が宿泊していたホテルなだけに、1階に鎮座するレストランはフランス料理の「Gaby (ガビィ)」。1922年にパリからNYへ引っ越してきたムーラン・ルージュ時代の麗人をモチーフにしたこのレストラン、確かにアールデコの色香が漂いアコーディオンの音色がどこからともなく聞こえてきそうなムードに包まれています。
ただしバスルームが遠い。レストランの真横にたゆたうBARでくつろぐ人々の合間を横切るのが、実に忍びない。しかもエレベーターで地下に下りて行かなければならず、デートだったりすると女性はトイレ時間が長過ぎることが気になって行きづらくなるでしょう。
食事といえば・・・。
前菜に選んだグリーンピースのスープとロブスター・ビスクは悪くありませんでした。フレンチなだけにグリーンピースのスープバターとクリームをふんだんにもちいているだけに、舌にとろ~り流れ込んで口の中でみずみずしいグリーンピースの風味がはじけます。ロブスター・ビスクも、ロブスターの甘みにあら引き胡椒がピリッと香ばしさを与え、トレビア~ン・・・。
ここでやめとけばよかったんですが・・・。
メインはガッカリも甚だしい。失望し過ぎて思わずフォークを落としてしまったほどです。私がここでごたごたゴタクを並べるより、ご覧になっていただいたほうが早いでしょう。
シイタケがドカっと雨雲のようにお皿を覆って、食べる気も失せるというもの。
これ、Atlantic Salmon、鮭の炙り焼きなんですが、モンスター・シイタケに侵略されまっくてます。しかもべちゃべちゃした蒸しキャベツが炙り焼きの風味を完全に殺していて、残念極まりない。キャベツにまぶされたベーコンが塩っ辛過ぎて、フランス人の血が混じっている家人が憤慨したのは、いうまでもなく。
私がオーダーしたSole Meunière、ひらめのムニエルはというと・・・確かにムニエルらしく外側はサクサクしてましたよ。しかし、残念ながらこちらにも下品なくらい塩が降りかけられておりました。添えられた紅色ライスも、ワインなしでは食べられないくらいの塩味で・・。利益率の高いワインを飲んでもらおうという趣向なら、完全にレストランの思惑通りですよ。
ソフィテルといえば、フランスのアコーホテルズのなかで最高級ブランド。ストラスカーン前IMF専務理事まで宿泊される格調高いホテルの割には、いただけません。ストラスカーン専務理事のテイストまで、疑ってしまいました。
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