Fashion Night Out Strikes NY Out!
MTVがビデオ・ミュージック・アウォードの時間をずらし、オバマ米大統領の指名演説に花道を作りましたが・・・この夜はNYのファッションが花開く夜を迎えました。
そうです、ファッション・ウィークの開幕を告げるファッション・ナイトがNYを席巻したのです~。
ヴォーグ誌の鬼編集長、アナ・ウィンター氏の呼びかけで2009年から始まった一大イベントは各店舗で午後6時から、最大午後11時までノンストップでエンジン全開。協賛のフォード「フュージョン」も顔負けの馬力で、5thアベニューからソーホーはもちろんマンハッタン中をモードで包みます。
今年はというと・・。
高級百貨店ベルグドーフ・グッドマンは良質な藤色のリボン仕立てでおめかし。
ティファニーはお馴染みのアクアマリン・ブルーのカーペットでお出迎え。
列の先にはというと、アン・ロムニー夫人のドレスのデザイナー、オスカー・デ・ラ・レンタの姿が!!
ちなみにあのドレス、2012年秋コレクションのとれたて新着で1990ドル(15万7000円)だったんですってね。さすがデ・ラ・レンタ様のクチュールなだけあって、桁が違いますわ~。
圧巻だったお店は、ようやく5thアベニューにお目見えしたテッド・ベイカー。ソーホーに続きNY2店舗目のオープンに合わせ、ファッション・ナイト・アウトではプロモーションに励みます!!DJはもちろん、古式ゆかしいイギリスの伝統にのっとりメイドから執事まで登場してムードを盛り上げまくりでした~。
挙句の果てには、屋台を出して無料でフィッシュ・アンド・チップスを進呈~。
列の前に長蛇ができていたのは言うまでもなく・・・。パフォーマンスだけではありません。さすがテッド・ベイカー。良質かつディテールの行き届いたデザインで満足させてくれるだけでなく、そのファンキーかつエッジィなアートワークに度肝を抜かせてくれます。特にメンズの存在感は眉目秀麗、完全無欠!!男性諸氏、必見のお店ですぞ。
下着のラインにも、こんなダジャレがオサレ!心憎いわ~関西人の血が騒ぐわ~。
ファッションといえば発起人のヴォーグ。秋冬シーズン前にモード界の重鎮が総力を上げて送る9月号、今年は915ページと過去最高を塗り替えました。そのうち658ページが広告ってさすが・・。重さにして4.5ポンド=2041グラムですよ。初級者向けのダンベル並みとは、恐れ入りました。
5thアベニューを歩く女性が抱えるレディ・ガガ。老舗ゴシップサイトのこちらでは、ビフォア・アフターが確認できます
去年はというと、レイドバックにケイト・モスが同じくラベンダー風味の紫のドレスをまとって表紙を飾りました。当時のページ数は758ページ、そのうち584ページと広告と今年どおり誌面全体の約4分の3を埋め尽くしたんですよ。2010年との比較でみると、広告ページは50ページ増、9.3%増加しました。リーマン・ショック後の2009年版が450ページ以下だったことを踏まえると、その回復は目覚しいばかり、まばゆい限り!!
2012年9月号は全体のページ数でこそ記録更新の快挙を遂げたものの、広告ページだけでみると2007年9月号が断然トップで727ページでした。雑誌全体では840ページで、当時も重さが2kg近くだったといいます。こうしてみると米景気、住宅指標の一部とファッションは、リーマン・ショック以前の水準を回復したといっていいのかもしれませんね。
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