iPhone 5 Craziness… The Line and The Faux Fox
世界デビューしたiPhone 5、グランドセントラルにあるアップル店は、朝から警察を巻き込んで、こんな状態でした。以下、通勤しながら撮影したので、写真がブレて申し訳ありません。臨場感だけでも、ご理解いただければ幸いです。
グランドセントラルから47丁目などストリートをつなぐ地下通路にも、ご覧のとおり警察官が混乱を避けるべく任務にあたっておりました。
警察官だけで、ざっと数えて10名近くは確認できましたよ。
肝心の行列は、といいますと。
私が見渡した限り、人々が作る列は7ブロック以上ありました。ざっくり1ブロックが10mと考えたら、70mの行列です。
行列にシャッターを合わせて、ビックリ!!実は私の友人である中国系アメリカ人を発見したんです!チェース銀行をはじめ大企業から受注した経歴のある建築家で、大学で教授まで務めるインテリなんですが・・・。聞けば、iPhone5のために販売開始2時間半前に早起きして場所を陣取り、購入を目指したんですって。彼のご自宅はグランド・セントラルまで歩いて15分なのでできた芸当ですな。5thアベニューと違って、ここなら当日に並べば簡単にゲットできることになります。
この中国系の彼から、おもしろいお話を聞きました。前に並ぶ100人ほどの行列のうち、95%が中国人だったんですって。「4S」の当時も同じような現象が発生したといいます。
なぜでしょう?
一説によりますと、現時点で販売予定が決定していない中国本土へiPhone 5を出荷・販売するねらいで、安い労働力でもある中国人を用いて購入させてるんですよ。アップル側は4S販売当時も「1人につき1台あるいは2台」と決めていたんですが、この網の目をくぐって人海戦術を駆使した貿易商がいたんですって。今回も、同じ手法が使われたもようです。
中国だけではないんですね。
ブルームバーグによると、iPhone 5の販売予定がないロシアでは、価格が皆さんの想像以上に跳ね上がっているんです。
iPhone 5の通常価格を振り返ると、
16GBで$649(5万950円)
32GBで$749(5万8800円)
64GBで$849(6万6650円)
でしたよね。
それが何と!ロシアでは3700ドル(29万円)と5倍近い値段がつくんです!!ニュースを見て、アメリカ人の友人は「ロシアン・コネクションがあればやってたのに!」とホゾをかんでましたが・・・。
でも、共和党系+企業寄りで知られるアメリカの放送局フォックスにかかれば、3700ドルすら安いかも!
だって・・・こちらのビデオをみると、
iPhone 5には
1)ホログラフィック・プロジェクター
2)レーザー・キーボード
が搭載されてるんですもの!!
しかも、映像でご覧の通り、iTouch並みに薄い!!
なんちゃって~。ははは、もちろんアップルのiPhone 5には、以上の機能は全くフィーチャーされてません。もちろん、紹介されたような薄型でもありません。
何を隠そう、この映像自体、フォックス製作ではないんですよ。
iPhoneファンによる、ユーチューブに投稿された「iPhone 5 Concepts Features」であり、いわば「あったらいいな」リストなんです!!内容を確認せずに放映するという大失態を生放送でオンエアしてしまったわけですな。ま、アメリカ人にしてみれば「またか」といったぐらい、フォックスには良くあることなんですけどね。
以下がフォックスが採用したビデオのオリジナル。あまりの狼藉に、言葉も出ません。
何より恐ろしいのが、フォックスの影響力。だってフォックス発のニュース番組、7月時点で上位15位中、13位を占めてたんです。基本的にフォックスの独壇場という構図を確認するのみにとどまりました。
ホントにフォックスの報道したような内容なら、私の友達の中国系アメリカ人も当日に行列に加わってiPhone 5を入手することもなかったでしょうね。
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