New Yorkers Are Preparing For Frankenstorm… In Their Own Way.
ハリケーン「サンディ」のおかげで、MTAはNY時間28日午後7時に閉鎖されました。わが社のオフィスも管理会社から閉鎖の通知が送付され、完全自宅待機が決定いたしましたよ。
今のところマンハッタンからイーストリバーの向こう側、ロングアイランド・シティに住む我が家では、特に問題もなく。雨も降ってません。紅葉の枝が折れんばかりに横揺れしているわけでもなく、いたって平和な状態です。
宇宙からみた「サンディ」。幻想的ですらありますが、雲の下の人々には生死に関わるリスクも。
とはいえ、ニューヨーカーは100年に1度のフランケンストームの襲来を前に、備えを忘れておりません。スーパーでは1時間待ちという話を聞いております。一方で格安スーパーのトレーダーズ・ジョーでは、携帯電話で会話中の通行人からこんな声も・・・「I don’t know what everyone is panicking about…I’ll be home spending time with my two best friends, Captain Morgan and Johnnie Walker.」のん気にも自宅で2人の親友、つまりラム酒のキャプテン・モーガンとスコッチ・ウィスキージョニー・ウォーカーのボトルとともにハリケーンの通過を待つわけですね。去年に直撃したハリケーン「アイリーン」が一部の警戒に反し呆気なく通り過ぎていたので、警戒心が薄らいでいるのでしょう。台風経験者の日本人としては、緊張感のなさに驚きますが・・・。
こんなジョークを言っていられるのが花というもので、マンハッタンの最南端部であるバッテリー・パークをはじめ危険地区Aに指定された住民が避難を余儀なくされています。ブルームバーグ市長は洪水への警戒から37万5000人に対し避難を義務付け、公立学校を含め65カ所の避難所を設けられました。
NY市内の避難状況は以下の通り。危険区域Aは、濃いオレンジ色で示されています。
今のところ嵐の前の静けさを文字通り表す状態・・・明日からどうなることやら。
※【追記】株式市場は29日、全面休場となりました。ニューヨーク証券取引所は電気系統に障害が発生するリスクを背景に、電子取引も停止します。ハリケーンの針路をにらみ、30日についても取引を再開させるか保留中。天候を理由とした閉鎖は、1996年1月8日以来とのことで、当時は50cmの豪雪に見舞われました。
従いまして、以下の追記をお詫びとともに訂正させていただきます。
【追記】繰り返しになりますがマーケットは29日、MTAが運行停止を発表しただけに立会いの取引は停止が決定し電子取引のみとなります。天候を理由としたニューヨーク証券取引所の閉鎖は、27年ぶりなんですねぇ。バーガー・キングなど明日に決算発表を予定する企業にも、嵐が訪れそうな予感です。エネルギーなどの取引を扱うニューヨーク・マーカンタイル取引所を収めるシカゴ・マーカンタイル取引所も、立会い取引の中止を決断して電子取引オンリーとなりました。30日ももしかすると立会い取引を中止せざるをえないかもしれず、私も数日間にわたる自宅勤務を余儀なくされそうです。
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