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こってり七面鳥の後は、胃に優しくあっさり和食 at 寿海

by • November 28, 2012 • Restaurant ReviewsComments (0)4509

Jukai, A Japanese Expats’ Hot Spot With A Twist.

七面鳥といえば、こってりグレービーをバターがたっぷり練り込まれたマッシュ・ポテトでいただきますよね。横に並ぶチェダー、スイス、パルメジャンなどふんだんにチーズを使った副菜をいただいたら、日本人として恋しくなるのが和食。

サンクスギブンデー明けの週末に思い立って出掛けたお店は、寿海です。同僚が一時期バイトしていたご縁で、訪れてみました。NY滞在歴のある方ならご存知、TomyジャズBarの横、53丁目は2ndアベニューと3rdアベニューの間の半地下に、ひっそりと佇んでます。家人もいたく気に入った店内は木材を活かしつつ御簾を仕立て、はんなり和のムードをくゆらせているんです。さすが、山梨県富士五湖のほとりにあるすき焼き・しゃぶしゃぶのお店が前身なだけ、あります。

こちらでディナーを召し上がるなら、断然コースがおススメ。一番格安の40-42ドルでも7皿ですから、割安感が満点です~。もちろん100ドル台のコースもございますが、私と家人は40ドル台コースに決めました。人手不足なせいか、コース料理は2人から承るそうなので、1人はAコース、もう1人はBコースというわけにはいかないんですって。オーナーシェフが一人、カウンターで腕をふるっている姿を確認して納得・・。一品一品、精魂こめて作るのにてんでばらばらの品々では手に負えないでしょう。

前菜盛り合わせは自家製ピクルスでお口さっぱり、すり山芋でしっとり。

コースの合間に、目の前にでんと据えられたイベリコ豚の足に釘付けになりました。

和食レストランのカウンターに鎮座している薄桃色のイベリコ豚。日本で和洋折衷がまかり通るなだけにありえる印象ですが、NYでは非常に珍しい。と思ったら、こちらの富士吉田の「寿海」の創立一族の息子さんでNY店のオーナーシェフさん、フランスで修行した経験があるんですって。ソムリエとして一緒に働いていらっしゃる奥様とフランスで出会われたというのも、納得です。ご夫婦のチームワークでお店を切り盛りしてらっしゃるなんて、ステキですね☆

コースが7皿とはいえ、日本人ではない家人のお腹を満たすには別に一品料理をオーダーする必要があり・・・もちろん注文しました、スペイン直送イベリコ豚の生ハム。ふんわりもっちりフレッシュ・モッツレラと太陽を浴びて育ったオリーブといただくと、大地の恵みを感じます~。和食レストランなのに、こんな贅沢どうしましょ。

コースに戻りまして・・・私の食欲に火を点けたのは、こちら。テリーヌです!!さすがおフランス仕込みだけに、ジェリーミートに(写真には写っていませんが)鼻孔をくすぐるゆず胡椒が奥ゆかしいハーモニーを奏でます。

メインの1皿目の焼き魚には、鰯が出てきました。尾っぽを持ってお箸を滑らせるとするっと身が抜けていく。苦みと甘みが入り混じりつつも、素朴な触感が懐かしいです。

二皿目のメインに家人が選んだのは、ラム・チョップ。ゆず胡椒が臭みを飛ばしつつ、グリル加減は弾力性をフル活用してお見事でした。家人、目を輝かせてかぶりついていたましたね~。

他にはお寿司ご膳、あら出汁を駆使したお味噌汁、お手製ブラマンジェなどのデザートなどがついてございました。私は焼き魚の後でいただいた2皿目のメインである鶏肉でアップアップしてきたので、デザートは完食できず。今度来るときは、前日食べ過ぎないようにします・・・。

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