Greece’s Bailout Nears, Let’s Toast With Some Greek Wine!
ギリシャ、いよいよ12月13日の欧州連合(EU)首脳会合でつなぎ融資である340億ユーロをつかみ取る見通しです。11月26日に国際通貨基金(IMF)を含めたユーロ圏財務相会合で2020年までの債務削減目標を国内総生産(GDP)比124%に設定することで、合意。IMFが求める120%から、やや緩和した数字になりました。2013年は190%、2020年には144%との見積もりがあるなかで、どう削減するか気になるところですが・・。ひとまず合意に基づき、12月3日のユーロ圏財務相会合でギリシャ公的債務管理庁(PDMA)は債務残高200億ユーロ削減をねらう国債買い戻しの要件などを公表する見通し。ユーロは買い戻され、1.30ドルを回復しております。
つなぎ融資へのメドが立つなかで、前祝いに行って来ました「モリボス(Molyvos)」。カーネギー・ホールを南に1ブロック下がった好立地にあるこのお店は、1997年創立。ギリシャ系移民のリバノス一家がシェフのジェームス・ボツァコス氏とタッグを組んで、開店させました。ニューヨークに「filoxenia=ギリシャ流おもてなし」をもたらそうと始めたこのお店、1997年以前はギリシャ料理といえば羊乳100%で作ったフェタチーズに特産のオリーブをまぶした「ギリシャ風サラダ」、パイのようなフィロ生地でクルミをはじめへーゼルナッツ、アーモンドなどを包んだスウィーツ「バクラバ」というイメージしかなかった定説を、完全に覆したといいます。
バクラバ。蜂蜜のサックリした触感に蜂蜜の甘さがふんわ~り広がります。
お料理は、ギリシャなだけにエーゲ海の恵みをたっぷり受けたシーフードがイチ押し。数多くそろえるお魚1匹を炭火でまるまる焼いてくれる「フィッシュ・マーケット」は、試さにゃソンソンですぞ。そのほかラム肉のシチューなど、ギリシャが誇る品々で溢れております。
レモンとオリーブ・オイルだけでいただくという、実にシンプル極まりない逸品。新鮮じゃなきゃできません!
料理もさることながら、ここでぜひ堪能していただきたいのがアルコール類。ギリシャから直輸入したビール、さらにはワインがこれでもかと並びます!サッフォーを生み落としたレスボス島の村から名づけたお店なだけに、粋でしょう?ビールはギリシャだけでなくキプロス、モロッコ、トルコと地中海の風をはらんだエキゾチックな品々を用意するほか、イタリアやフランスからも取り寄せているんです。
ウェイターさんおススメのミトスは、軽くてノド越し清涼でハイネケンっぽい。
特にワイン、リストに載っているのはギリシャ産のみという徹底ぶり。ワインのネーミングにペロポネソスやサントリーニなど、ギリシャを代表する地名が使用されていて、気分はヘレニズム文化が花開き民主主義の礎を築いた古代ギリシャへ飛んでいきます。
基本的にボトル販売は、一部の品々に限定されております。マグナムボトルで輸入してるんですかね。
その証拠に、ディナーの主賓である某大手新聞の論説委員の方、こんなお話を教えてくれました。「その昔、ペルシャ戦争での勝利で功名を得たアテネが、都市国家ポリスを束ねデロス同盟を結成し、盟主アテネが拠出金の金庫番の大役をおおせつかったんだ。しかしアテネは、ペリクレス時代にパルテノン神殿の建設に流用し使い込んてしまったんだよね。今も昔も、ギリシャは変わらないことを示すエピソードといえるかもしれない」。
ご指摘どおり、ギリシャは近代から債務不履行を繰り返してきました。その回数、1821年に建国してから1826年にはじまり、1843年、1860年、1893年、そして1934年と5回。ただし、この数を抜くのがスペインで、18世紀に6回、19世紀に7回と実に13回経験してるんです・・・。まさに、「歴史は繰り返す」んでねぇ・・。
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