10 Surprises for 2013 : The Case of Japan.
年末にモルガン・スタンレーの「17大サプライズ」、年始にはブラックストーンのバイロン・ウィーン副会長の「10大ビックリ予想」を提供させていただきました。
世界でどんなビックリ箱が用意されているのか、パンドラの箱のように希望が残っているのか、ワクワクしながら読まれた方も多いでしょう。でも、日本についての記述で物足りなさを感じあなた!
朗報です!
バークレイズ証券が恒例の「日本の10大サプライズ」を発表しました~。
古巣GSで名を馳せ、現在バークレイズで調査部長を務める山川哲史氏が腕もとい筆を振るった予想は、こちらです!(以下、レポートから抜粋)
1. 2013年における日本のGDP成長率は、欧米主要国を上回る
2. 「国土強靭化」法が復活、主要国が一律に財政縮小へと向かうなか、日本のみ突出した財政拡大へ
3. 日銀法改正が実現/新総裁・副総裁の下で、旧来の「インフレ抑制的(hawkish)」なバイアスが一掃される
4. 法人税率の大幅引き下げ等、「リフレ」の持続性に必要不可欠な成長戦略が実現する
5. 贈与税の時限凍結から選挙制度改革に至るまで、幅広い分野で世代間不均衡を是正する措置が採られる
6. 参院選で、衆参両院間の「ねじれ現象」が解消/逆に「ねじれ現象」が深刻化、「宙吊り(hung parliament)」状態へ
7. 対ロシア外交の強化を梃子に、安定的なエネルギー供給体制を確立(同時に、アジア地域における地政学リスクも抑制)
8. 日本株が、世界の主要株式市場における「ベストパフォーマー」としての地位を継続する
9. ドル高・円安が加速、6-12ヵ月のうちにドル円が100円水準まで上昇(韓国ウォン円は10円=100ウォンまで修正)する
10. 円長期金利が、年末までに2%近傍へと接近する
「さえない成長→円安→輸出株に買い→日本株上昇」を予想したバイロン・ウィーン氏とは対照的に、「財政拡大・リフレ政策→円安→強い成長→日本株上昇→円金利上昇」とポジティブな日本買いシナリオを描いていることがポイントと言えるでしょう。共通点は円安で、いずれも100円まで円安・ドル高が進むと見込んでいます。ドル円が100円になりましたら、私も休暇がてら日本に帰りましょうかね~。
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