Apple Stock Slide 10% After Hours With An Outlook Of Disappointment.
アップルが23日引け後に発表した10-12月期(第1四半期)決算は、ざっと目を通すとそんなに悪い内容ではなかったんです。
・純利益→131億ドル
・1株当たり利益→13.81ドル>ブルームバーグ予想13.53ドル
・売上高→545億ドル<ブルームバーグ予想549億ドル
・粗利益率→38%>2012年10月時点のアップル社予想36%
・iPhone販売台数→4780万台で四半期ベース過去最高
・iPad販売台数→2290万台>ブルームバーグ予想2240万台
・iPod販売台数→1270万台>ブルームバーグ予想1140万台
・クックCEOは中国でのiPhone販売台数が2倍に拡大と言及
ところが、株価は時間外取引で10%以上も急落。480ドル付近へ落ち込んでしまいました。
背景には
・マックの販売台数→410万台<ブルームバーグ予想510万台
(クック船長は需要に生産が追いつかなかったと説明)
・1-3月期(第2子半期)粗利益率予想→37.5-38.5%
・1-3月期(第2四半期)売上高見通し→410億-430億ドル<ブルームバーグ予想455億ドル
アップル・ストアが急襲に遭うほどの人気は、過去のものとなるのか。
とりわけ、売上高見通しが響きました。中国で新店舗を開店しようが、こちらで申し上げたようにスマートフォンはファブレット化が進んでおり、アップルは後手に回っています。
アップルのディベロッパー向けイベントWWDCに注目し、4.8インチのスクリーンとアップル初のファブレットとなる新型iPhone発売へ期待を寄せている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、いかんせんスケジューリングが遅い。
2月25-28日には、スペインはバルセロナで「モバイル・ワールド・カンファレンス」が開催されるんです。ここでサムスンやらソニー、中国メーカーも参戦してきますよ。新製品の発表という伝家の宝刀を抜かずとも、ヒントを発してマーケットの注目をさらう戦術に打って出てくるでしょう。サムスンなんかは、WWDC前をねらってイベントをぶつけてくるかもしれません。
株価もここまでくると、窓を開けた450ドルどころか425ドルがターゲットという声も聞こえてきますし、クック船長は踏ん張りどころですね。
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