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NYなのに気分はトスカーナ at イル・ブッコ

by • March 22, 2013 • Restaurant ReviewsComments (0)3177

Il Buco, Rustic Ambiance With Midtown Price.

3月半ばだというのに横殴りの雪が降るなか、ディナーに選んだ場所は「イル・ブッ(Il Buco)」です。日本からの来客をおもてなしするのに、舌の肥えたニューヨーカー・グルメの間で評価が高かったんで、ずっと挑戦してみたかったんです。

店構えからして、素朴ながら温かみを醸し出しており期待で胸は膨らみます!

外が霙混じりの吹雪だっただけに、店内に足を踏み入れた安心感たらありません。ダイアン・レイン主演の2003年の映画「トスカーナの休日(Under The Tuscan Sun)」さながら田園風ダイニングは、来る者の肩の力を抜けさせてくれるに十分たるアットホームさなんですよ。

アンジェリーナ・ジョリーが訪れただけあって、至極の寛ぎ空間が待っております。
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バーカウンターでコートを脱いでいる間に、バーテンダーさんが琥珀のプロセッコを注いでくれる歓待ぶりも、ポイントが高いです。肩の力どころか、心もほどけてゆる~り食事を満喫する用意ができましたよ。

人数がそろって、いざテーブルへ。ほの暗い階段をそろそろと下りていくと・・。

貴族のワインセラーもかくや。コンクリート・ジャングルに存在するとは思えない。
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1階の牧歌調とはひと味変わって、ロウソクが灯る秘密めいたレンガ造りの小部屋があなたを癒してくれるのです~。どおりで有閑マダムだけでなく、常連らしきビジネスマンもダークスーツで訪れるはずですよ。

肝心の料理はといいますと。

カリフォルニア出身のジョエル・ヒュー氏が織り成すイタリア料理は、伝統的ながら果敢な冒険心を垣間見せる意欲作に溢れております。個人的に目を奪われたメニューは、アヒルの卵。豪勢にトリュフを添えられるとあって、試さずにはいられません!

触れなばとろ~りとろけんばかりのプルプルの黄身が愛らしい。
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ええ、ご覧の通り単なる目玉焼きでしたとも!まろみのあるトリュフとさっくりトーストと一緒にいただきます。2人で半分ずつにするなら堪能できそうですが、それ以上で分けると味わいも半減してしまうのでご注意。しかし、これで24ドル(2260円)はさすがアンジー級のセレブが通うレストラン価格です・・・。

リゾット、パスタはさすがの逸品でした。リゾットはフェンネルをふんだんに盛り込み、帆立でもっちり感をプラスさせ、レモンで引き締めておりました。スパゲッティは確かな触感を与えるのは当然、甘み豊かなムール貝に粗引きの胡椒がピリッ、ガーリックがしっかり利いてトレビアン~♪あっという間に平らげてしまいました。

メインに選んだ品のひとつが、猪肉のリブ照り煮です。光沢ある表面からして食欲を搔き立て、ナイフをするりと通っていく肉に脂身を感じさせる。お口に運んでからは・・・食した者のみぞ知る味わい。なんちゃって~。

意外にあっさりして、ヘルシー志向のあなたでもペロリと召し上がれそう。
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ノーホーという場所柄もあって価格はミッドタウン並みのイル・ブッコですが、積雪に見舞われた氷点下の月曜でもプライム・タイムに予約が取れなかっただけあります。一度はトライする価値があるお店ですよ。

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