バレンタイン・デー、NYでクリスマスの悪夢が甦る?

by • February 14, 2014 • NY Tips, Out & AboutComments (0)2906

Will The Polar Vortex Steal Valentine’s Day From Lovers And Retailers?

ついにやって参りました、バレンタイン・デー。恋するあの人に告白たり、愛するパートナーにあらためて感謝の気持ちを表す日は、ニューヨーカーの間でも非常に重要視されています。

大切な人との時間を特別にしたいあなただけではなく、小売業者にとっても大事な書き入れ時なんですよね。全米小売業協会(NRF)によると支出規模は17億3000万ドル(1764億円)にのぼり、2013年には1人当たり130.97ドル(1万3540円)消費したといいます。

ところが今年まるでグリンチがクリスマスを盗んだたかのように、想定外のお邪魔虫が恋路をそして道路を妨げそうなんです。

何かといいますと、2013年末から全米を次々と襲撃する極渦。13日の朝は20cm近い積雪と降雨のおかげで、路上には解けた氷と残り雪が混じり合ってグシャグシャという惨状でした。これでは、買い物にもひと苦労するどころか危険を伴います。ストリートをみれば、行き交う人々はもちろん乗用車やタクシーをはじめトラックの量も、いつもより少なかった。つまり配送システムに障害が発生した可能性も極めて高い。空の便は4000便以上が欠航になったといいますから、空輸にも影響が及んだことでしょう。インターネットでギフトを注文したあなたの元に肝心の商品が届かないという、アマゾン・UPS問題が再発するかも!?

路面状況を重く受け止め、ジョージア州オコニー郡警察署は、バレンタイン・デーの「中止」を発動したほど。道路状況が危険と判断された特定の「ノー・バレンタイン・ゾーン」では、2月18日まで男性が宝くじやハーシーズ・チョコを買う行為を禁じています。アメリカでは男性こそ女性に愛を捧げる日とされており、同時にプレゼントがリーズナブルかが手に取るように分かりますね。

オコニー郡警察署のフェイスブックでは、中止発表に1469人が「いいね!」
no valentine's day

 

周囲で風邪を引き始めた方々も少なくありません。我が社でも同僚がバレンタイン・デー直前にインフルエンザに罹って39度以上の高熱を出してしまいました。悪天候が続くなかで咳き込む方々は確実に増加しており、ロマンティックなバレンタイン・ディナーをキャンセルせざるを得ない人々が出てくることでしょう。

打って変わって、寒波も積雪も無関係なカリフォルニア州ロサンジェルスではバレンタイン・デーを存分に楽しむ計画が用意されています。何と地下鉄で、スピード・デートを決行するんですよ!午前11時から午後1時まで、レッド・ラインの先頭あるいは最終車両を舞台に登録済みのリストバンドをつけた方々同士の間で交流していくという仕組み。駆け込みデートにこぎつけるどころか運命の相手が見つかるかもしれないなら、ランチタイムに同僚とちょっと試したくなるかもしれません。最高気温がNYと打って変わって摂氏26度と初夏を思わせる陽気なだけに、燃え上がるのも早かったりして。

(カバー写真 : thetransformedmale.com )

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