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リニア新幹線が運ぶ、NY—DCを1時間で結ぶ未来

by • April 29, 2014 • NY Tips, Out & AboutComments (0)9376

Going From DC To NY In An Hour, That Can Be Our Future.

米国で高速鉄道が発達していないため、移動にはのろくてバカ高いだけが取り柄なアムトラック、ガソリン価格に左右される自動車、人混みがうっとうしいバス、そして飛行機の4つの手段しかありません。

そんな嘆かわしい事態も、これが登場すればサヨナラ。

日本で報道されているように、米国ではザ・ノースイースト・マグレブ(The Northeast Magrev/TNEM)というリニア技術導入を推進する会社が夢の構想を描いています。親会社はJR東海のテクノロジーを屋台骨としたUSジャパン・マグレブで、諮問委員会にはダシュル元米上院議院院内総務をはじめ元運輸長官のお歴々のほかパタキ元州知事、ノースウェスト航空の元最高経営責任者(CEO)などの面々が勢ぞろい。テスラのイーロン・マスクCEOが目指すハイパーループより、早い実現への可能性を感じさせます。

TNEMの案では、ニューヨークとワシントンDC間370kmをたった1時間で結びます。途中にニュージャージー州にあるニューアーク空港、フィラデルフィア、ボルティモアなどの都市をはさむため、米北東部での移動を楽にしてくれること間違いなし。交通の便を飛躍的に改善する恩恵として 1)雇用創出、2)商業活性化、3)混雑回避——といった利点を挙げています。

特急はNY—フィラデルフィア—ワシントンDCをつなぎます。
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(出所 : TNEM)

フェイスブック上では、NY時間4月28日午後11時30分時点でまだ「いいね!」が182件しかなく、認知度はいまひとつ。しかし2013年11月には、ダシュル元米連邦上院議員をはじめTNEMご一行が安倍首相を表敬訪問。年明け4月には安倍首相自らセールスマンよろしくTNEMのロジャース会長のほかケネディ大使とともに、JR東海の山梨県リニア実験線を視察していました。実現に向け、リニアを導入したいTNEMと売り込みたい日本の距離は着実に縮まっているようにみえます。
自動車メーカーや石油メジャーなど利権が複雑に絡む米国では、これまで高速鉄道は招かれざる客そのものでした。2011年には、フロリダ州をはじめ3州が高速鉄道の敷設費としのて連邦政府資金受け入れを拒否していたんですよね。

政治家や投票率の高い有権者に多いベビーブーマー世代が高速鉄道に対し無関心だったことが敗因のひとつでしょう。

中高齢層が自宅周辺に欲しい施設ランキングをみると、以下に鉄道に対するニーズが低いかが分かります。だって1位はバス停ですよ、地下鉄の方がより遠くに出掛けられて便利なはずなのに・・。

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(出所 : Gizmodo

人が動けば、お金も動く。米国ではまず米北東部にリニア新幹線を導入し、クリーンでスムーズな未来へのネットワーク構築につなげて頂きたいものです。

(カバー写真 : Fastcoexist )

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