Living It Up At The Woolworth Building.
シティホール・パークを抱くように、優雅に佇むウルワース・ビル。1913年に建設が完了したこの歴史ある建造物は太陽に映える若草色の尖塔が目印であり、マンハッタンのランドマークとしてこよなく愛されて来ました。高さ792フィート（241.4m）、58階建てと1930年までは世界一の名を欲しいままにしたこの摩天楼は、100年の時を超え一部コンドミニアムに生まれ変わります。
上層階に用意する34戸は、天井までの高さが11－14フィート（3.35m－4.27m）とあって絶対的な快適さを約束。極上空間へたどり着くまでには、住居者向け専用ロビーとエレベーターがあなたをご案内するとあって申し分ありません。気になるお値段はというと、44階に位置するお部屋なら1209平方フィート（112.3平方m、33.98坪）で350万ドル（3億5700万円）也。
注目は、断然ペントハウス。ウルワース・タワーの象徴、尖塔9階分を独占するだけあって9000平方フィート（836.1平方m、252.9坪）と息を飲む広さです。夢見心地に浸るには、まだ早いくらいですよ。悠然たる面積を誇り書斎をはじめワインセラー、図書館まで完備しており、ベッドルームはたったの4つ。いかに贅沢な間取りかが想像できるというものです。1 ワールド・トレード・センター1からエンパイア・ステート・ビルなどが目に飛び込んでくるテラスにいたっては、584平方フィート（54.26平方m）と軽くニューヨークのアパート1軒分に相当する面積。もちろん、最上階に住む者のみが選ばれし特権としてあなただけの専用エレベーターを用意してございます。
観光客お断りのウルワース・ビル、ロビーからして絢爛豪華。
（出所 : The Real Deal）
マンハッタンで一番天国に近いペントハウスといっても過言ではこちら、希望価格は・・・1億1000万ドル（112億2000万円）。1億ドルの節目を超え、文句なしにダウンタウンで最高の物件に輝きます。はい、億を突破したというのにマンハッタンでナンバーワンの地位を奪えませんでした。ちなみにビジネス・インサイダーによると、これまでの最高は53丁目の東側にそびえ立つ「リバーハウス」で1億3000万ドル、次いで69丁目のタウンハウス一棟が1億1400万ドル（116億2800万円）と並びます。
金額だけで、恐れおののくなかれ。ラグジュアリー・コンドとして販売される時期は、2014年秋と先のお話。もっと言うなら、入居可能は2016年まで待たなければならないのです！ニューヨークの不動産が、いかに狂騒に満ちているかが、伺えるというものです。
（カバー写真 : Business Insider）
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