Still Not Enough Information About The Japanese Student’s Death By Speeding NYPD Cruiser.
2013年2月21日から1年4ヵ月が経過して、やっと事実が浮かび上がろうとしています。
語学留学していたNY市在住の小山田亮さんが、クィーンズは40thストリートと10thアベニューで緊急走行中のNY市警のパトカーに跳ねられ死亡する事件が発生したのは。寒気が肌を刺す凍てついた夜でした。
NY市警が発表した情報では、パトカーは家庭内暴力の通報を受けて出動しサイレンと警告灯を作動していたといいます。その後の目撃者の情報ではサイレンや警告灯なしに暴走していただけとの証言が聞かれていたのです。ただでさえ夜道で運転には慎重である必要があったにも関わらず、報告されたスピードは36マイル(約58km)。ところが目撃者の話では、倍の70マイル(113km)とあって、まさに「暴走」状態です。さらに家庭内暴力の通報も、どこかへ消えてしまったという摩訶不思議。無念の小山田さんのご両親はもちろん、同じように尊い命が無惨に奪われるような事態が二度と起こらないよう願うニューヨーカーの間で徹底調査と謝罪を求める声が挙がったのは、言うまでもありません。
一周忌には、「No More Tragedy」の文字を刻んだ手作りのボードが飾られました。
(出所 : Gothamist)
小山田さんご遺族が努力に努力を重ね情報開示を求めるなか、季節が一巡し夏の日差しがまぶしくなってきた6月、ついに少しながら葬られたかにみえた事実が白日の下にさらされつつあります。
ご遺族の方々とその弁護士スティーブ・バカロ氏の再三にわたる要請を受け、ようやくNY市警がジ一部の情報を開示しました。小山田さんを死亡にいたらしめたNY市警のダレン・イラルディ巡査、パートナーのジェイソン・カーマン巡査の運転記録です。NY市は開示の必要性を疑問視し議論していたところ、判事の鶴の一声でようやく明らかになった資料では「パトカー運転に不注意、無謀、無関心な態度だった」というではありませんか。ご遺族やニューヨーカーが危惧していたように、常日頃から運転に問題があった巡査達だったというわけです。
この情報を取り上げたのは、ニューヨーク情報サイトのGothamist。このサイトから少しでも多くの方々にこの事件を知っていただき、NY市警が隠蔽しないよう呼びかけていきたいものです。悲劇の再発防止を訴えるブログも、ぜひご覧下さい。
(カバー写真 : Mintpress news)
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