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米8月消費者信頼感指数、07年10月以来で最高

by • August 26, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1443

August Consumer Confidence hits Highest Since 2007.

米8月消費者信頼感指数は92.4となり、市場予想の89.5より強い結果となった。前月の90.9(90.3から上方修正)を超え、2007年10月以来の高水準を達成している。現況指数が前月の87.9から94.6へ上昇し、ヘッドラインに寄与。一方で、見通し指数は2007年12月以来の高水準だった前月の91.9から90.6へ鈍化した。

今回の調査内容は、ガザ地区でのイスラエルによる地上軍投入、マレーシア航空機撃墜以降のウクライナ問題緊迫化に左右されず強含んだ点は留意したい。米株相場の切り返しやガソリン価格の下落に支えられ、地政学的リスクの影響は限定的だったとみられる。エコノミスト諸氏は、特に労働市場への回答を好感し「米8月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は引き続き20万人を超えていくだろう」との見方が大勢。見通し指数の鈍化は小幅だったせいか、複数のエコノミストの間で特に問題視されていなかった。ただ今回の見通し低下は、量的緩和(QE)の終了や出口政策への地ならしを意識した可能性を残す。

ガソリン価格は、8月25日週まで8週連続で下落。株価も持ち直しセンチメントに寄与。
Gas_Pumping

以下は、結果の詳細。今回は現状の労働市場に対し「職が豊富」から「職探しが困難」を引いたDIがマイナス12.4と、前月のマイナス15.3から縮小。2008年5月以来の水準となる。見通し指数は、楽観度が後退。6ヵ月先は見通し好転を期待する回答が低下したほか、所得は悲観的な見方が強まっていた。以下は、結果の詳細。

現況指数をみると、ビジネス環境は「良い」が上昇し「悪い」が低下
「良い」23.9%→前月の23.3%から上昇、前年同月は18.7%
「悪い」21.5%→前月の22.8%から低下、前年同月は24.5%

労働市場については、「豊富」が上昇し「困難」が低下
「職が豊富」18.2%→前月の15.6%から上昇、前年同月は11.3%
「職探しが困難」30.6%→前月の30.9%から低下、前年同月は33.3%
「横ばい」51.2%→前月の53.5%から低下、前年同月は55.4%

6ヵ月先のビジネス環境への見方は、「良くなる」が横ばいで「悪化する」が低下
「良くなる」20.4%→前月と変わらず、前年同月は20.6%
「悪化する」10.2%→前月の12.1%から低下、前年同月11.1%

6ヵ月先の労働市場への見方は、「増加」と「減少」がそろって低下
「雇用が増加する」17.0%→前月の18.7%から低下、前年同月は17.5%
「雇用が減少する」15.8%→前月の16.4%から低下、前年同月は17.2%

6ヵ月先の所得への見方は、「増加」が低下し「減少」が上昇
「増加する」15.5%→前月の17.7%から低下、前年同月は17.5%
「減少する」11.9%→前月の11.1%から上昇、前年同月は13.5%

購入見通しは、慎重な見通しと裏腹に上昇が優勢。低金利を背景に、自動車は12.9%と前月の12.3%を超え5ヵ月ぶりの高水準だった。旅行見通しも46.4%と、前回の42.5%だけでなく前年同期の45.6%も超えた。主要機器のみ、前月の48.7%から45.7%へ低下した。

(文中、カバー写真すべて : AP)

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